商品コード:1230-061[TRIANON] A.v.バレンツェン(pf) / Pfリサイタル/ダカン, ラモー, モーツァルト, ベートーヴェン, ウェーバー, シューベルト, ショパン, ラヴェル, プーランク 他全15曲
商品コード: 1230-061
商品詳細:'50年代初期、仏PATHEに少量の録音があるバレンツェン。「パリのモーツァルト」にも収録がある。録音は僅か数点で、どれも希少。このような小品集があったことを目にするまでまで知らなかった。全てSP音源と思われる。小品全15曲を収録し、どれをとっても胸に染みる叙情的な演奏。一聴で只者ではないことに気付く。SP期とは信じがたいほどの現代的解釈と音質。超貴重盤!アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(1897-1981)。米国マサチューセッツ州生まれだが、生を受けてすぐフランスへ移住。9歳でパリ音楽院に入学。M.ロンに師事。2歳年下のハスキル、Y.ギュラー等と院内で競っていた。これだけなら彼女はパリ音楽院系なのだが、その後ベルリンでドホナーニ、ウィーンでレシェティツキにも師事している為、パリ・リスト・レシェティツキの3つの系譜に属することになる。彼女の録音の殆どは仏VSMから出ていて、ベートーヴェンが最も早く多い。フランス物を得手としたが、何といってもベートーヴェン弾きとしての彼女は特別だった。ベートーヴェンは全曲録音されたらしいが(SP)、発売LPは数点しかない。仏ガヴォー社のピアノを使用し、音色は暗調だが、その表現力の多彩さはパリのM.ロン一派とは一味異なる。雄弁でスケールの大きな演奏には驚かされる。ラテン系のピアニストと考えると大きな誤りを犯す。実音と音間の比率が同等に感じられる程に間の美学を感じる唯一無二のピアニスト。これは彼女がSPで電気吹き込みをした小品15曲を1960年頃Pathé MarconiがLPに復刻し、PathéレーベルではなくなぜかグループレーベルのTRIANONからLP発売したもの。この中から4曲が7インチ盤・ETC 4104(1968年発売)で発売されお持ちの方もおられるだろう。7インチ盤はプレスが多かったようだ。しかし12"盤は当社25年の歴史の中でも殆ど入荷がなかった超希少盤。一度バレンツェンの小品を聴いてしまうと大変なことになるとだけ紹介したい。珠玉の名演という言葉を日本盤でよく見るがこれが本当の「珠玉の名演」である。ご購入後、他のレコードが聴けなくなっても当社に責任はないのであらかじめご了承ください。ここまでのプレスは初回ではないが同じ形式の初期スタンパーでプレスしているので音質差は小さい。1970年代の2 C 045-10857~異なる形式に原盤は作り直される。
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