商品コード:1234-029[BAM] F.ヴァレンティ(cemb) / 「スカルラッティ:Cembソナタ集」L.106, 161, 198, 249, 401, 406, 456, 498
商品コード: 1234-029
商品詳細:フェルナンド・ヴァレンティ(1926 -1990.)はスペイン人の両親のもとニューヨークで生まれる。ヴァレンティの両親は、スペイン人ピアニストのイトゥルビ兄妹と親しくしていた。ヴァレンティは彼らにピアノを師事して9歳でピアニストとしてデビュー、その後カークパトリックに師事してチェンバロを専攻。ホセ・イトゥルビはワンダ・ランドフスカ[1879-1959]に師事したチェンバロ奏者でもあったことから、ヴァレンティは早い時期にチェンバロと接点があったものと考えられる。1950年フランスのプラドでパブロ・カザルスと共にバッハ音楽祭で演奏するよう選ばれた。 1951 年の春、ヴァレンティはジュリアード音楽院の教員に任命された。これは、同校の歴史の中で最初のハープシコードの教師である。Westminsterに1951年頃~録音を開始、スカルラッティのソナタの全曲録音を目指したが完成は出来なった。1964年までで、24枚のLPをWestminsterから発売したことは当時としては快挙と言えるだろう。オリジナルはWLとWSTにまたがる一枚もので、Vol.24まで確認している。これはそれらの録音からBAMが1枚もの用に抜粋した1枚と思われる。ヴァレンティは市場ではほとんど忘れ去られた感のある演奏家だが、おそらく世界で初めてスカルラッティの全曲録音に挑んだ勇者として、その業績を評価したい。モノラル初期からステレオ期まで費やし、500曲を超える曲全ての録音を計画した事実が凄いことである。現実の全曲録音を初めて行ったのはスコット・ロスで1984年6月~1985年9月パリ近郊のダッサス城礼拝堂とフランス放送スタジオで行った。CD34枚で発売された。LP期には存在しない。無謀な計画だったが、とにかくこの録音を通して、作品に触れることができた。これはよく考えられた選曲でステレオ録音、BAMレーベルで仏PHILIPSプレスなので音質は非常に良い。1枚で完結させるならこれがお薦め!
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