商品コード:1242-062[COLUMBIA] J.カサドシュ(pf) A.ヴァンデルノート指揮/ バッハ:Pf協奏曲1番B.1052, Pf協奏曲5番B.1056, トッカータ ハ短調B.911
商品コード: 1242-062
商品詳細:ジャン・カサドシュ( 1927 – 1972)は父ロベール・カサドシュと母ギャビー・カサドシュの間にパリで生まれる。両親からピアノの指導を受け、パリ音楽院に進学した後、アメリカ合衆国に留学してプリンストン大学に学んだ。1947年にユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演してデビューし、その後は演奏会ピアニストやピアノ教師として成功し、主にフォンテーヌブロー・アメリカ音楽院において教鞭を執った。著名な両親とともに、モーツァルトの《2台のピアノのための協奏曲》や《3台のピアノのための協奏曲》を録音している。1972年の年頭に、カナダで交通事故に巻き込まれ49歳で悲劇的な最期を遂げた。音楽家の息子として才能はあったと思われるが、それがなくとも十分に成功できる実力があるピアニストであろう。ヴァンデルノート指揮でバッハの協奏曲をモノラル期に録音した事実だけで素晴らしい。ジャン・カサドシュのピアノはどこか父ロベールに似ていて柔らかく、太い響きのタイプ。音色はラテン系としては暗い音を出す。派手なタイプではなく、地味な部類に入る。ふくよかな肉付きがあり一音一音が重いので躍動感は薄いが重厚感がある。B面後半にソロでトッカータ・ハ短調B.911(表記はトッカータとフーガB.911)があり、ここでジャン・カサドシュのスタイルがはっきりわかる。CBSに両親との共演があるが仏COLUMBIAへの録音は他に小品集がある(FCX 375)だけで多くはない。Culb National du Disqueにデルヴォーとのラヴェル:Pf協奏曲2曲、仏RCAにドビュッシー:前奏曲第1集の録音がある。全体に録音は少なく、夭逝してしまったのが原因だろう。これからという時期に惜しいピアニストを失くした。
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