商品コード:1242-027[PHILIPS] イタリアQt. / モーツァルト:弦楽四重奏曲1~4番K.80, K.155, K.156, K.156のアダージョ(別版), K.157
商品コード: 1242-027
商品詳細:イタリア弦楽四重奏団の歴史は古く、1945年にはイタリアでデビュー。1980年に解散するまで35年間同一メンバーで活動を続けた。当初、新イタリア四重奏団と名乗っていたが1951年「新」を落としイタリアQt.とし、固定メンバーとなった。第1Vn:P.ポリチアーニ、第2Vn:E.ペグレッフィ(1953年ポリチアーニの妻となる)、Va:P.ファルーニ、Vc:F.ロッシ。彼らの録音歴も長く、イタリア・ドゥリアムのSPから始まる。LPは英DECCAからスタート。名演で知られるバヴィエトンとのK.581もこの時期。1953年から英COLUMBIAに移籍。1965年にPHILIPSへ移籍となる。ここで彼らはモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューマンの全曲録音に取り掛かる。最初の1966年モーツァルトのハイドンセットから着手。1973年に完成した。ここにはK.136-8も含まれており、モーツァルトのSQ全集では今もってズスケQt.と双璧の全集だろう。ラテンの一言では片づけられない歌い回しと明るい音色。縦横の線が美しく絡み合うアンサンブル、ベル・カント的表情は他者が真似のできない領域にまで達しており、唯一無二のスタイルといって過言ではない。国籍を超えた美学で彼らのモーツァルトが色褪せることはないだろう。モーツァルトの23曲ある弦楽四重奏曲の内、通し番号で第2番から第7番までの6曲は「ミラノ四重奏曲」と呼ばれる。それらの調性は第2番ニ長調、第3番ト長調、第4番ハ長調、第5番ヘ長調、第6番変ロ長調、第7番変ホ長調と、5度ずつ下げてシリーズにしている。 6曲のうち第5を除いて、全て「急・緩・急」の典型的なイタリア式3楽章形式であり、第5だけが「緩・急・急」の順。 また中間部の楽章では、6つの内4つまでが短調で、彼の霊感が暗い情熱となって姿を現している。 ニ長調 K.155 は3つのデヴェルティメント K.125a ・ K.125b ・ K.125c に近いが、後の5つは純粋な弦楽四重奏曲の様式に近付いている。イタリアQt.は中でもK.156には拘りがあったようで全3楽章が終わった後に第2楽章「アダージョ」のオリジナルヴァ―ジョンを付け足して演奏している。聴いてみるとだいぶ異なる部分があり面白い。他の団体でこのような演奏は今まで無かった。
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