商品コード:1243-019[ERATO] K.レーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内o. / モーツァルト:ディヴェルティメントK.136~138, アダージョとフーガK.546
商品コード: 1243-019
商品詳細:モーツァルトの数あるディヴェルティメントの中でも傑作とされる3曲のK.136-8はヴァイオリン2丁とヴィオラにバスという構成で各パートが一人の弦楽四重奏曲と考えられる。このバスの扱いでチェロかコントラバスか選択が可能とされている。または弦楽四重奏にコントラバスを追加して弦楽五重奏曲とすることも可能らしい。モーツァルトは厳格に指定していないからである。その為ヴァイオリンとヴィオラも複数編成にして交響曲風にすることもできる。新全集では弦楽四重奏曲ではなく、「オーケストラのためのディヴェルティメント」として扱っている。その為「ザルツブルク・シンフォニー」と呼ばれることもあり、実際の演奏では弦楽四重奏曲で演奏するタイプと弦楽オーケストラで演奏する2つのタイプに分かれてしまった。中間のタイプが編成上殆どない。弦楽四重奏曲タイプはイタリアQt.やバリリQt.の名演が知られる。他は室内オーケストラによるバロック作品の演奏の一つとして録音されることが大半だろう。これもバッハ作品のオーケストラ曲を得意とするK.レーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内o.によるオーケストラタイプの演奏で、彼らとしてはL'OISEAU LYREのモノラル録音の次の2回目録音でステレオも存在する。バロック様式を完成させたクルト・レーデルと彼が創設したミュンヘン・プロアルテの演奏の信頼度は高く、2回のブランデンブルク協奏曲録音がそれを証明している。ジャケットにも「ザルツブルク・シンフォニー」と記載がある通り、シンフォニーを念頭に置いた演奏の最も信頼に足る録音と信じる。アインシュタインはこう述べている。これらは全く、オーボエとホルンのない弦楽器だけのシンフォニーである。言いかえれば、これらの四重奏曲は、モーツァルトの最初の四重奏曲(K.80)がむしろ室内楽的傾向を持っていたのと同程度に、シンフォニー的傾向を持っている。(途中略)それでも依然としてオーケストラによる演奏が可能なのである。これらは決してオペラ劇場用シンフォニーではなく、演奏会用の、例えばミラノ総督フィルミアン伯爵のサロンなどの為のイタリア式シンフォニーである。
レーデルの在庫一覧へ