商品コード:1243-014tb[TELEFUNKEN] N.アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス H.タヘツィ(cemb) A.アーノンクール, W.プファイファー(vn) 他 / バッハ:音楽の捧げ物B.1079
商品コード: 1243-014tb
商品詳細:アーノンクールらによる「捧げ物」。黒ロイヤルの初回プレスと思われる。'70年録音。3声、6声のリチュルカーレそれと2声のカノンはチェンバロ独奏。他の曲に随時、Fl、Vn、Va、Vcが入るというオーソドックスなスタイル。全て古楽器を使用している。奇をてらったところのない、ごく当たり前の構成だが、完璧な時代認識のもと、当時の気分を再現しようと努力したあとが窺われる。美演。古楽スタイルの原型でもある。ヘルベルト・タヘッツィ(Cemb)、レオポルト・シュタストニー(Fl)、アリス・アーノンクール(Vn)、ヴァルター・プファイファー(Vn)、クルト・タイナー(Vla)、ニコラウス・アーノンクール(Tenor Viola,Vc)の6人による演奏。楽器指定不定の、バッハ最晩年の特殊作品で楽器の細かい指定などがなく、演奏者にある程度任された曲である。そのため二つと同じ演奏がないことで知られるバッハ好きには気になる曲の一つだろう。アーノンクールの録音では弦楽器が主体とされ、それらは古楽器が使われたため、これまでにない鄙びた雰囲気が伝わる新鮮さがあった。ピリオド奏法に立脚しており、穏やかで独特のアクセントが当時は新鮮であった。この後から出る古楽器系録音はアクセントがどんどんエキセントリックになっていき鼻につくタイプが多くなっていく。アーノンクールはそのあたりの抑制が実にうまく、古典奏法で聴き慣れた方にも大きな違和感なく聴けるバランスの良い古楽器系演奏である。また古楽器系の原点的な録音である。
アーノンクールの在庫一覧へ