商品コード:1253-020p[La Voix De Son Maître] H.メニューイン(pf) Y.メニューイン指揮バース祝祭o. / モーツァルト:Pf協奏曲14番K.449, Pf協奏曲19番K.459
商品コード: 1253-020p
商品詳細:例によってメニューインの指揮はまさにモーツァルトを感じさせてくれる。妹のヘプシバのピアノは今までのHMVの録音にはなかったピチピチとした若さがよく出たタイプ。若鮎の様に飛び跳ねるイメージ。オーケストラとよく合っているモーツァルトのPf協としては一つの理想型とも言える。'60年代初期~中期に完成された弾むモーツァルトの決定盤。ソロのヘプシバ・メニューイン( 1920 - 1981)はヴァイオリン奏者のイェフディ・メニューインの妹。もう一人の妹であるヤルタ・メニューインもピアノ奏者である。ヘプシバはサンフランシスコの生まれ。4歳よりジュディス・ブロックリーの下でピアノを習い、レフ・ショアの薫陶も受けた。8歳で初リサイタルを開き、バーゼルでルドルフ・ゼルキン、パリでマルセル・シャンピに師事して研鑽を積んだ。両親の意向で兄イェフディの伴奏ピアニストとしての活動に制限されたものの、1933年に兄と録音したモーツァルトのヴァイオリン・ソナタK.526の録音でキャンディード賞を受賞し、ピアノ奏者として注目を浴びるようになった。1938年にリンジー・ニコラスと結婚してからはオーストラリア方面にも活動の幅を広げ、ソリストとしてバルトークなどの作品をオーストラリアの聴衆に紹介して名を上げた。1955年頃から離婚と結婚の為ロンドンに移住。それからはメニューイン・ファミリーの一員として室内楽の活動に力を入れた。兄イェフディより18年早い1981年に長い闘病生活の後ロンドンで亡くなった。兄のイェフディはカーネギーホールで追悼演奏会を催した。イェフディが指揮を行ったこのモーツァルト:協奏曲集がヘプシバに代表的録音となった。イェフディ・メニューインの指揮はバース音楽祭o.でも定評がある通り、良く弾む軽快なスタイルでモーツァルトらしさが良く出ている。それにも増してヘプシバのソロは中々見事なソロを展開。音色が明るく、リズミカルで大変好感が持てる。イェフディ・メニューインはソロを取らず、脇役に回った録音は大抵成功していて、この録音などその最たるものではないだろうか。ファミリーという事で色眼鏡で見られがちな録音だが、内容は意外なほど良い。
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