商品コード:1253-003t[SUPRAPHON] M.シュテフェク(hr) A.ホレチェク(pf) / O.ヴォンドロヴィチ(pf) / ベートーヴェン:Hrソナタ, ドゥシーク:Pfソナタ「プロイセンのルイ・フェルディナント王子の死に寄せる悲歌」
商品コード: 1253-003t
商品詳細:チェコのフレンチ・ホルン奏者であるミロスラフ・シュテフェクに関する情報は全くない。かなり古い時代の奏者と思われる。SUPRAPHONの多くの録音に参加しているが、ホルン奏者が前面に出ることはなく、この録音こそが唯一シュテフェクが主役となった録音ではないかと思われる。曲はベートーヴェンのホルン・ソナタOp.17がメインで1800年に作曲したホルンとピアノの二重奏曲である。ヴィルトゥオーゾ・ホルン奏者のジョヴァンニ・プントのために書かれた。この作品はナチュラル・ホルンのために、低音を担当する第2ホルンの語法を用いて書かれている。これらはいずれもプントが専門としていた第2ホルンの奏法の特徴であったらしい。楽譜の初版は1801年にウィーンで出版され、おそらくベートーヴェン自身の手によると思われるチェロ・ソナタへの編曲が行われている。曲はヨゼフィーネ・フォン・ブラウン男爵夫人に献呈されている。ホルン奏者が大活躍する数少ない曲である。B面の見慣れない曲はチェコの作曲家ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク( 1760-1812)のピアノ・ソナタで、イギリス・ピアノ楽派の基礎を築いたボヘミア人作曲家・ピアニスト。ドゥシークは、メンデルスゾーンやシューマン、ショパンなど、ロマン派のピアノ曲の作曲家の重要な先駆者である。このピアノ・ソナタには「プロイセンのルイ・フェルディナント王子の死に寄せる悲歌」と題され、34曲のピアノ・ソナタの中でも最も知られた曲である。モノラル期では殆ど演奏されることがなかったドゥシークの作品だが流石チェコの国営レーベルならではの選曲といえる。このソナタはA面とは関係のないオタカル・ヴォンドロビィチ (1908-1985)が弾いている。ヴォンドロビィチはカレル大学のピアノ科教授であり、チェコ・ピアノスクールの重鎮の一人。入荷の少ない珍品である。
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