[ETERNA] E.ギレリス(pf) / 「ガラ・コンサート」バッハ(ブゾーニ編):前奏曲とフーガ, ベートーヴェン:Pfソナタ「月光」, 32の変奏曲, ラヴェル, メトネル, プロコフィエフ, ショパン
商品コード: 1259-062n
商品詳細:1975年ロシアで作られたギレリスのコンサートを収めたものらしい。1969年ギレリスのアメリカデビュー15周年を飾るカーネギー・ホールでのリサイタルのライヴ録音。西側ではEMI系が音源を保有しており米国Angel~発売された。英国ではHis Master's Voice :ASD 2544で出ている。バッハ、ベートーヴェン、プロコフィエフ、ラヴェル、ショパンと多種多彩。メロディアではCM 04203-6で発売。ソ連の代表的ピアニストとして、オイストラフと共に早くから西側に進出していたギレリス。日本での評価は欧米ほど高くないが、近年DGG等に入れたベートーヴェンが人気を博している。長い演奏活動の中で基本がブレない演奏家の一人。意外な事にラヴェル等がとても良かった。最後のバッハ/シロティ編プレリュードが感動的。ETERNA盤はそのMELODIYA盤であるSM 04203-6のマスター原盤からMELODIYAの工場で製造されたOEMプレスでジャケットはETERNAで作り、ETERNAとして発売したものである。MELODIYAでは1973年にリリースされたがETERNAでは1975年の発売となった。音質は勿論ETERNAサウンドとなっている。MELODIYAの技師がしっかりETERNAらしい音に調整していてまるで旧東独で録音されたような錯覚を持ってしまう。EMI盤、MELODIYA盤、ETERNA盤と選択肢が多いがETERNAファンならこの盤が良いだろう。LPでは最初と最後をバッハ作品で挟んだ構成。実際のコンサートがそうであったかは不明だが、LPとしては上手くできている。なぜかETERNAではカーネギー・ホールでのリサイタルとは全く表記しておらず、「ガラ・コンサート」としている。ガラコンサートとは何かを記念して企画され、特別な催しとして行われる演奏会。日本語ではおおよそ「特別公演」「記念演奏会」「祝賀音楽会」といった意味合いである。ガラは、「祝祭」「公的なパーティー」を意味するフランス語。したがって「ガラ・コンサート」は間違いではないが、何故「カーネギー・ホール・リサイタル1969」を伏せたのかは不明。1969年録音が1975年発売という仕事の遅さを隠すためか?不明。ライブなのでギレリスは乗りがよく、スタジオ録音では見せない、独特の語り口を披露している。よくできたライブLP!
ギレリスの在庫一覧へ
