商品コード:1260-060p[Résonances] シェッファーQt. / シューベルト:SQ14番「死と乙女」, 12番「四重奏断章」
商品コード: 1260-060p
商品詳細:シェッファーQt.は1948年ドイツ・ケルンで結成された団体。第1Vn:クルト・シェッファー、第2Vn:フランツ・ヨゼフ・マイアー、Va:フランツ・ベーヤー、Vc:クルト・ヘルツブルックからなる。リーダーのクルト・シェッファーはケルン音楽院の教授。第2VnのF.J.マイアーは後にコレギウム・アウレウムを創設する。Vaのフランツ・ベーヤーはシュトループQt.のVa奏者だった。Vcのクルト・ヘルツブルックもケルン音楽院の教授である。特にクルト・シェッファーの音楽性は飛び抜けており、第1Vn優位の傾向はある。録音のほとんどが仏Le Club Français Du Disqueで中でも1960年代初期に録音されたベートーヴェンの全曲録音は非常に評価が高く、入手難のコレクターズアイテムになっている。彼らはベートーヴェンに先駆けて1957年にモーツァルトのハイドンセット6曲をリリースしている。このシューベルトはRésonancesから発売された為、殆ど知られていない録音である。大半がLe Club Français Du Disqueの発売だからである。当時のドイツにおける弦楽四重奏団に比べよく歌い、豊かな表情を持つ演奏でプレスも少なくお宝の一つといえる。1960年代に入るとどの団体も滑らかな演奏にはなるが逆に重厚さが減退することになり、1970年代に入るといたって軽くなる。これを軽妙として良しとする文化もあるが、シェッファーQt.の持つ、重厚さに適度の柔軟さが加味された演奏を聴いてしまうと、やはり存在感が全く違うことに気付くのである。これら多少の重厚さを持ち、しかも心地好い演奏というのはやはり1950年代にしかなかく貴重な録音といえる。ドイツの団体らしい、メロディーラインをしっかり際立たせるが、何所までもロマンテックな雰囲気を大切にした繊細だが存在感の強い演奏。ウィーン風でも、フレンチタイプでもない独自の世界観がある。デリケートで上品な演奏に終始しており、これまで沢山聴いたどの「死と乙女」とも異なる見事なものであると断言したい。演奏史の中でもかなり上位に食い込む高品位な名演!
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