商品詳細：フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「ピエトロ・ガリ」。ピエトロ・ガリ(1929-2012)はフランス生まれのピアニスト、オルガニスト。生涯を通じてダンスに専念し、世界中のショーに同行し、パリ中のクラスに参加し、パリ・オペラ座で 20 年間リハーサルを行った。特にバレエダンサーの伴奏ピアニストとしては右に出る者のいないトップ・ピアニストである。通常のコンサート・ピアニストではなく、ダンス、バレエ音楽に特化した専門家として確固たる地位を築いている。その為通常のピアニストのような録音は殆どない。フランスDECCAに全5枚でシリーズ化されたTrésors de la Danseシリーズはガリの代表的な録音で全て色違いのジャケットに入るシリーズで集まれば壮観ですらある。フランスで上演される殆どの作品がピエトロ・ガリのソロ・ピアノで演奏された大変珍しいシリーズ。1枚でも驚きの内容だが、全て揃うと感動すら覚える。最初ジャケットを見たとき、バレエ音楽の管弦楽作品集かと思ったが、まさかピアノ・ソロでこれら有名な曲が演奏されていようとは想像すらできなかった。フランスにはクラシックという世界にも様々な分野があることを知った次第である。Vol.1を聴いてみたが想像を超えて見事な音楽である。バレエ音楽のサビの部分は大半が覚えやすいメロディーであり、ピアノ・ソロで弾くことも可能である。実際バレエ・ダンサーはこのようなピアノ伴奏で練習を重ねているはずである。その伴奏ピアノでも第一人者ともなれば高尚な芸術の域に達するのである。誰でもが楽しめるピアノ・ソロ芸術、難解なソナタや名作といわれるピアノ作品とは異なる次元で立派な芸術であり、より大衆的である。5枚も聴けばその人はバレエ音楽の通といえる程に多くの甘美なメロディーに接することになる。但しその幸運にあずかれるのはおひとり様限りというのが初期LPの痛し痒しという特徴だろう。全て当社初入荷!英国DECCAは勿論未発売の希少タイトル!Trésors de la Danseは「ダンスの宝物」とおう意味。

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