商品コード:1266-030n[MELODIYA] G.ロジェストヴェンスキー指揮ボリショイ劇場o. / プロコフィエフ:バレエ音楽「石の花」Op.118(ハイライト)
商品コード: 1266-030n
商品詳細:「石の花」Op.118はプロコフィエフが晩年に作曲したバレエ音楽の一つ。ウラル地方の民話集『孔雀石の小箱』に収められていた民話『石の花』に基づく作品で、プロコフィエフ自身によって演奏会用組曲も作られている。プロコフィエフのバレエ音楽といえば『ロメオとジュリエット』と『シンデレラ』が有名だが物語や音楽のスケールは再び拡大し、リムスキー=コルサコフ、ボロディン、ムソルグスキーなどの伝統に根ざした、民族色の強い「国民的バレエ」として作曲されている。モスクワのボリショイ劇場で初演される予定だったが放置され、実際に上演されたのは作曲者の死後となった。上演に備えた改訂は作曲家の死の日まで行われていた。作曲者の死の翌年、1954年2月12日、モスクワのボリショイ劇場でファイエルの指揮により初演。4つの演奏会用組曲が存在するが、これはバレエ音楽「石の花」のハイライト版である。プロコフィエフの晩年作品にはオラトリオ「平和の守り」等と同様に極めて高度にして個性豊かな作曲技法が確立され、完全に独自の世界が広がっている。不協和音の多用で独特の音楽感で知られるプロコフィエフは最終的にはそれらを高度に高め、不協和音はより和らいだ使用法でわずかに使うことでより効果を上げる手法に進化している。バレエ音楽「石の花」も極めて自然な展開でありながらプロコフィエフらしさを存分に感じられる作品であり、初期の作品に見られがちな眉をひそめるような難解さは何所にも見られない。このように自身のスタイルを変えることなく進化させた作曲家は稀有な存在であり、アルテュール・オネゲルがプロコフィエフが「我々にとって現代音楽最大の人物であり続けるだろう」と明言していた通り、20世紀の作曲家の中では事実上並ぶ者のない存在であるという評価は正しい。生まれ故郷であるウクライナ東部のドネツク州の現在の惨状が痛々しい。なお全曲版も存在するがハイライトで十分に楽しめる曲となっている。
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