[L'Anthologie Sonore] J.P.ランパル(fl) R.ヴェイロン・ラクロワ(cemb) / 「フリードリヒ2世とルイ15世時代のFl曲集」クヴァンツ, ハッセ, フリードリヒ2世, ノード, ボワモルティエ, 他

[ 1268-064 ] Jean-Pierre Rampal, Robert Veyron-Lacroix – The Flute At The Courts Of Frederick The Great & Louis XV

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商品コード: 1268-064

作品名:フリードリヒ2世とルイ15世時代のFl曲集/クヴァンツ:Flソナタ ト長調Op.1-6, ハッセ:Flソナタ11番 ニ短調, フリードリヒ2世::Flソナタ ハ長調 |J.J. ノード:2Flの為のソナタ ロ短調(通奏低音なし) Op.6-1, N.シェドヴィル:2Flの為のソナタ ハ短調Op.8-3(通奏低音なし), ボワモルティエ:5台Flの為の協奏曲2番イ短調Op.15-2(オケなし通奏低音付き)
演奏者:J.P.ランパル(fl)R.ヴェイロン・ラクロワ(cemb)
プレス国:フランス, France
レーベル:L'Anthologie Sonore
レコード番号:MS30AS 535
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【フランスでの第2版】---黒茶サークル/茶文字段付, 9時にMade in France, 3時にHaute Fidélité Microsillon Invassable Longue Durée 33 1/3, グルーヴガード厚, 表記されたレコード番号:MS 30 AS 535, Price Code:なし, (P)なし, Rights Society:DP, スタンパー/マトリクス:XPARTX 49698 21/XPARTX 49699 21 (ストレート小文字スタンパー・Pathéタイプ), Pathéモノラル製造を示すXPARTX***で始まりレコード番号を含まないPathé・パテキュラー型専用マトリクス使用, 補助マトリクス:ストレートMスタンパー・M6 218649/M6 218650, 再補助マトリクス:ストレート面割マトリクス・535 A/535 B, ストレートタイプ3種並存のPathéプレス, カッティング担当:不明, 1950年代のスタンパーを使った1959年頃製造分, 旧番号にフラット盤存在する, これより古いレーベル存在する, フランスでの最古レーベル・最厚プレスではない, 更に古いマトリクス存在するか不明, ステレオ存在せず, RIAAカーヴである(フラット盤はそうではない), L'Anthologie Sonore音源のL'Anthologie Sonore製作Pathéプレス, 工場:Pathé Marconi EMI, Chatou., フランスでの第2版, 2nd issue in Fr.
ジャケット:【フランスの第2版】---折返表コートペラ, ADES, 表記されたジャケット番号:MS 30 AS 535, Price Code:なし, 背文字:なし(初期の証拠), ジャケ裏年号:なし, (P)なし(C)1952, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないが当ジャケットではない・旧番号あり), 製作::Production Disques Lucien Adès, 印刷:記載なし・フランス製 , 旧番号に旧デザイン存在する, フランスででこれより古いタイプ存在する, フランスでの第2版, 2nd issue in Fr.
トピックス:1952年頃パリでのモノラル録音と思われる, 録音詳細不明, 1952年頃L'Anthologie Sonoreによりコピーライト登録・同年L'Anthologie Sonore:3002(黄/茶レーベル・フラット盤)にて初リリース, 1959年頃L'Anthologie SonoreがDisques Adèsに参加になりAdèsのグループレーベルの一つとしてL'Anthologie Sonore:MS30AS 535(当装丁)にて再リリースされた, 3002は過去に1度入荷しただけの希少盤で今後の入荷も困難と思われる, 米国では米Haydn Society:AS-19(紫/銀中溝レーベル・フラット盤・厚紙ジャケット入り)にて初リリース, 1967年頃Everest:SDBR 3180(赤青レーベル)にて疑似ステレオで再リリース, フランスでの最初期リリースではないが当盤が現実的な選択となる, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細:1952年頃と非常に古いモノラル録音。L'Anthologie Sonoreは1933年に発足したフランスで最古世代のバロック専門レーベル、SP期からバロック作品の録音・販売を手掛けていた。フレンチバロックの老舗である。J.P.ランパルの録音も当初はこのレーベルのSPから始まったのではないかと思われる。デビュー録音ではなくとも、ここにSP音源がある。その後BAM、Ducretet Thomsonなどへモノラル期に録音を始めるがL'Anthologie Sonoreが最初期であったことは間違いない。ここでは「フリードリヒ2世とルイ15世時代のFl曲集」という企画でA面をフリードリヒ2世(ポツダム)に由緒あるドイツ系作品3曲。B面をルイ15世(ヴェルサイユ)に由緒あるフランス系作品3曲。という形で当時としてかなりインテリ層にアピールしたような内容としている。マイナー名作品ばかりで、当時では興味を持つ人が少なすぎて、関心を呼ぶための企画だろう。ランパルはこのようにして知られざるフルート作品の演奏を積極的に行い、フルート文化の隆盛に心血を注いでいた。その意思は引退するまで続いたと思われる。中でもフリードリヒ2世( 1712 - 1786)は第3代プロイセン王。優れた軍事的才能と合理的な国家経営でプロイセンの強大化に努め、啓蒙専制君主の典型とされる。また、フルート演奏をはじめとする芸術的才能の持ち主でもあり、ロココ的な宮廷人らしい万能ぶりを発揮した。フリードリヒ2世の宮廷には当時の第一級の音楽家が集い、フルート奏者で作曲家のクヴァンツ、1732年から大王に仕えたヴァイオリンの名手で作曲家のグラウン、同じくヴァイオリンの名手で作曲家のフランツ・ベンダらがいた。また、大バッハの次男C・P・E・バッハが1740年から1767年までチェンバロ奏者として仕え、父の大バッハをフリードリヒ2世に紹介している。作曲家としてもフルート・ソナタだけをとっても実に121曲に及ぶ。その作品として『フルートのための通奏低音付きソナタ』『フルート協奏曲』などが今に伝わっており、比較的演奏機会のある曲に『フルート・ソナタ第111番ニ長調』がある。62歳の大バッハがポツダムを訪問した際、フリードリヒ2世がバッハの即興演奏のために与えたと言われるテーマを基に、バッハの『音楽の捧げものB.1079』が誕生したことは有名な史実として伝っている。当LPにもA面の3曲目に聴くことができる。軍事面でもプロイセン王国の興隆に尽力し、「フリードリヒ大王」で通じる人物である。当時のランパルの音は1970年代に大量のLPを録音した時期と比べ、音に微細な振動と揺らぎが感じられ神妙な音を出している。この音でランパルを単なるラテン系奏者と断定することは出来ないだろう。この録音はランパルが丁度30歳の時であった。ラクロワとのコンビは既にこの時から始まっていたようである。ボワモルティエ:5台Flの為の協奏曲2番は勿論ランパル自身がソナタ風に編曲している。フルート人口興隆の為にも録音時には多くの曲が自身の手で編曲され、個人でも演奏されやすい工夫を怠らなかった。偉大なる音楽家である。

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