商品コード:1268-049b[COLUMBIA] ハンガリーQt./ 弦楽四重奏曲・厳選楽章集/ハイドン, モーツァルト, ベートーヴェン, シューベルト, ボロディン, チャイコフスキー, ドヴォルザーク
商品コード: 1268-049b
商品詳細:タイトルの「morceaux choisis」は厳選された作品の意味。7人の作曲家から9曲を選び、その曲の特徴的な部分を演奏。頭の部分では無いので注意。聴いて直ぐ曲名が出てくるようなら相当の室内楽通である。全ての曲に全曲録音があるのでオリジナルではないが、初出発売からの経年はなく、オリジナルと同等と考えて良い。カッサンドル工房の美しいデザインのジャケットはそれだけで存在感を放つ。全体がサビ部分のような、お徳でレベルの高い企画盤。1950年代発売の立派な初期プレスでフランスだけの企画と思われる。多くの曲を仏COLUMBIAに録音したからこそ出来るベスト盤である。ハンガリーQt.はブダペスト・アカデミーで、ゾルタン・コダーイやイェネー・フバイに学んでいたメンバーであるシャーンドル・ヴェーグらによって、1934年に設立された団体。1935年にはデビューしている。ヴェーグは1940年にヴェーグ四重奏団を設立するために退団しているのでLP録音にはシャーンドル・ヴェーグが参加した録音は存在しない。1950年代のモノラル録音からは第1ヴァイオリン:ゾルターン・セーケイ、第2ヴァイオリン:アレキサンドレ・モシュコフスキ-、ヴィオラ:デネーシュ・コロムサイ、チェロ:ビルモシュ・パロタイの4人で行った物が多い。1956年にチェロがガブリエル・マジャールに交代するので曲によりチェロが2パターンあるが基本はこの4人である。この録音は1954年頃と思われ、チェロはV.パロタイである。いずれにしてもベートーヴェンの初回録音で見せた様な虚飾を排した率直で一途なスタイルである。どの曲も考え抜かれたスタイルでこの団体の芸格の高さを見せつける。個人の名人芸も見せつつ、4人均質型の原型のような極めて緻密なアンサンブルである。強弱を巧みに使い曖昧な表情がない。1960年代中期頃からVOXへ移籍しメンバーも一部変わり、ステレオ期に入るとスタイルは大きく変わることになる。やや強い印象を受けるがモノラル期の充実した内声部が楽しめる録音の一つである。弦楽四重奏曲の要所を突いた1枚で見事な企画盤!
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