商品コード:1268-036n[MELODIYA] V.クライネフ(Pf) D.キタエンコ指揮モスクワ国立フィルハーモニー・アカデミーso. ソロイスツEns. / モーツァルト:Pf協奏曲24番K.491, Pfソナタ9番K.311
商品コード: 1268-036n
商品詳細:ウラディミール・クライネフは1944年生まれ。第4回チャイコフスキー・コンクールの覇者でロシアでは有名人。小柄ながら全身バネのような体で技巧と音色のコントロールに長けた凄腕ピアニスト。ネイガウス一派だが直接の師は息子のスタニスラフ・ネイガウスである。父ゲンリヒのスタイルを近代的に進化させた逸材。コンクール優勝時のチャイコフスキー:Pf協奏曲1番のライヴ録音はそれまでのPf協奏曲の概念を覆すほどにインパクトの強い演奏だった。クライネフの鋼のような打鍵はギレリスも真っ青。しかし録音はそれほど多くない。又新世代の技巧派の登場であれだけ騒がれたクライネフでさえ近年影に隠れてしまった様相である。そのクライネフが彼のスタイルからは想像がつかないモーツァルトの協奏曲を録音しているから興味を惹かれる。指揮はキタエンコ。クライネフのピアノに合わせるかのような辛口でシャープなオーケストラでスタート。ソロは驚きの柔らかい音である。表現も柔らかい。しかし1950年代までの西側ピアニストと異なるのは鋭いタッチである。滲みを抑えた固い音色を織り交ぜながらモーツァルトが持つ幻想的な気分もしっかり出している。なんとも多彩な技術を持ったピアニスト。硬質でクリスタルな演奏を想像したがまるで異なる豊かな情緒も備えた演奏。まるでゲンリヒの青年期を連想する!B面のソナタには彼の本領が発揮されている。グールドより早いテンポで駆け抜けるK.311は同じ人物とは信じ難い。
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