商品コード:1268-017n[FONTANA] M.オークレール(vn) M.クーロー指揮シュトゥットガルトpo. / モーツァルト:Vn協奏曲4番K.218, Vn協奏曲5番K.219
商品コード: 1268-017n
商品詳細:オークレールのモーツァルトは各社から出ているが、'60年代の厚い盤があるのは何故かフランスのモノラルのみ。ステレオは各社1970年代に入ってからで、ステレオは薄手盤しか存在しない。この録音はモノラルが先行発売された為、早いプレスであるモノラル厚手プレスを推薦する。しかし後から出たとはいえ、ステレオにはステレオの良さもある。モノラルの太くリアルなVnの音に対し、ステレオは細くなるが艶やかで繊細な音で鳴ってくれるのも確かだろう。この録音ではモノラル盤が優先して先行発売された為、フランスではステレオに1960年代プレスが存在しない。ミシェル・オークレール(1924- 2005)はパリ生まれの女性ヴァイオリン奏者。パリ音楽院に入学、ジュール・ブーシュリに師事し、後にジャック・ティボーの教えも受けたが、ティボーは彼女の才能を愛で、同院を首席で卒業するにあたっての卒業演奏では自ら指揮を買って出たという。1943年、19歳の時にロン=ティボー国際コンクールで優勝し(ティボー大賞)、以後フランス国内外で実績を積む一方、ティボーの助言でカメンスキーやパシュカス等に師事し、また一時期メニューインから薫陶を受けたりもした。1945年、ジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位。録音は米国REMINGTONのチャイコフスキーの協奏曲がデビュー録音で、ERATO、FONTANAなどに録音があったが30代で左手の故障のため惜しくもで現役を引退した。1969年に交通事故に遭い、それもソリスト引退の原因とされる。師ティボーの芸風にも通じるとされたことから、「女ティボー」と呼ばれたりもした。オークレールの若鮎のようにピチピチしたソロがたっぷり楽しめる高音質録音で、ヴァイオリンの音がぐんぐん前に張り出してくる。1970年代プレスではあるが、ステレオでは弦の音に艶がタップリ乗ってこれ以上はないくらいの可憐で美的なソロを聴かせる!繰り返すがオランダにモノラルはなく、ステレオの1960年代中期までのプレスはないと思われる(1969年初リリース)。当番号はオランダでの第2版となる。
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