商品コード:1271-013p[DECCA] K.ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内o. / バッハ:フーガB.947, B.542(ミュンヒンガー編), 6声のリチェルカーレ(E.フィッシャー編), ベートーヴェン:大フーガOp.133(管弦楽編)
商品コード: 1271-013p
商品詳細:A面バッハの2曲はいずれもミュンヒンガーが管弦楽用に編曲した管弦楽版で演奏されている。最初のフーガ 短調B.947は独立したクラヴィーア曲で現在では偽作の疑いが強い曲とされている。2曲目のフーガ ト短調「大フーガ」にはBWV番号がないが調べた所、幻想曲とフーガ ト短調 B.542である。同じく「大フーガ」とも呼ばれる独立したオルガン曲である。3曲目はエドウィン・フィッシャー編曲「音楽の捧げものB.1079」~6声のリチェルカーレ。これは誰もが知るフーガの傑作として説明の必要がない名作。先頭2曲はミュンヒンガー編曲の管弦楽版で演奏される。試みとしては世界初の録音と思われる。B面はベートーヴェンが書いた「大フーガOp.133」で弦楽四重奏曲が原曲である。編曲者名は記載されていない。最初の管弦楽版への編曲を行ったのはフェリックス・ワインガルトナーで、コントラバスのパートを加えた弦楽合奏用の編曲を残している。この演奏がワインガルトナー版であるか不明。しかし編曲の上手いミュンヒンガーが取り上げたわけだから本人の編曲である可能性が高い。何らかの理由で名前を出せなかった可能性はある。3曲ともフーガ作品の管弦楽演奏である。改めてフーガを簡単に説明すると、語源は「逃げる」という意味のラテン語。いくつかの独立したパートが同時に演奏され、その中で何度も決まったメロディ(主題)が出てくる形式。どのパートにも登場するので、全部のパートが主役にもなり伴奏にもなる。最初のメロディが何度も登場することから、追いかけられ、逃げているように聴こえる。バッハはフーガの大家として知られ「フーガの技法」「音楽の捧げもの」などフーガの代表作を残している。複数の旋律を同時に演奏する手法である「対位法」の技術の頂点が「フーガ」といわれる。バッハ以前から存在し、ベートーヴェン、リスト、ラヴェルらも作品も書いており、ヒンデミット、ショスタコーヴィッチにまで受け継がれている。ベートーヴェンの代表作が「大フーガOp.133」であり、管弦楽編曲録音はメジャーとなっている。これはその最初期録音である。カール・ミュンヒンガー(1915 - 1990)は指揮者であるとともに編曲者としても多くの仕事を残している。これはその最初期録音で「フーガ作品集」といえる1枚。
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