商品コード:1271-012pb[DECCA] K.ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内o., W.クロツィンガー(vn) 他 / バッハ:音楽の捧げ物B.1079(ミュンヒンガー版)
商品コード: 1271-012pb
商品詳細:これまでモノラルがLXT 5036、ステレオがSXL 2204でのリリースと思っていたがよく調べると両者は別録音であることが分かった。メンバー/録音場所はは全く同じで初期録音が1954年モノラル録音で1955年モノラルのみでLXT 5036で発売。1958年10月の2回目がステレオ録音され1959年にステレオのみSXL 2204でリリースされた。これが新事実である。英国のカタログではLXT 5036とSXL 2204が同一音源として掲載されていたのでこれまで誤った認識で流通していたのも仕方がない。疑問を持たず鵜吞みにすると、正しいことがわからなくなるという見本だと思っていただきたい。全く同じメンバーで4年後に全く同じ場所で同じ曲を再度録音することはよくあることである。理由はステレオで売りたいからである。だからレコード会社は誰にも知らせずにこっそりやってしまう。しかも同じメンバーでなければならない。こうしてDECCAレコードのファンは別録音とは知らずに、またステレオ盤を買い求めることになる。最もこのステレオ盤はあまり積極的に販売しなかったようである。市場に多いのはLXT 5036の旧録音で、それだけ支持された録音だったと思われる。どうせなら10年程開けてステレオ新録音として宣伝した方が売れたと思われるが、1960年を迎える前にどうしてもカタログにステレオ盤を載せたかったのだろう。そんな訳でK.ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内o.のバッハ:音楽の捧げ物B.1079は2種存在することが明らかになった。勿論どちらもミュンヒンガー版で演奏され、出来るだけ両者は似たような演奏を強いられたのである。先頭が弦楽合奏から始まるスタイルである。ヴァイオリンはクロツィンガー。ステレオ盤はすっきりした演奏で、バッハらしい厳粛な空気感を感じられるドイツ的な演奏である。しかし元となったのは旧モノラル初回録音である点を忘れてはならない。冒頭のチェンバロ・ソロで始まるスタイルがあまり好きではない方にはぴったりの管弦楽バージョンである。因みに英国SXLの入荷は一度もなく高額になると思われる。
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