商品コード:1273-055nb[ETERNA] A.ウェーバージンケ(pf) K.マズア指揮ゲヴァントハウスo. K.メリッリ(ティンパニ) / ベートーヴェン:Pf協奏曲Op.61a(Vn協奏曲編曲)
商品コード: 1273-055nb
商品詳細:1971年、技師B.ルンゲによる。このPf協は、Vn協Op.61をピアノ用にベートーヴェン自身の手により編曲(オリジナルの翌1807年)、ブロイニング夫人に献呈された。過去にも同曲の録音はあったが、これが最も優れた演奏だと確信する。ウェーバージンケ(pf)の名はETERNAファンのみならず、来日しての教鞭経験もあって知名度がある。1920年チェコ生まれの名手。彼の明快なタッチは濁ることなく、名曲の別の顔を見せてくれる。Op.61aはベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲Op.61を、出版業も営んでいたクレメンティの依頼により、ベートーヴェン自身がソロパートのみをピアノ用に編曲したものである。この時ピアノ用のカデンツァも新たに書かれた。ベートーヴェンはピアノソロパートの作曲と平行で初演ヴァイオリン・パートも改訂した。そのため現在演奏されている2稿には編曲と原曲の両層が重なり合うと言え、単純にヴァイオリン稿を原曲、ピアノ稿を編曲したとは定めにくい。作曲家が初演稿を同時に2つの楽器の為に練り直したとも捉えられる。Op.61aには、ヴァイオリンとは全く別の旋律線や、管弦楽とソロ及び両手パートの動機の呼応、ペダルの指示など、鍵盤楽器語法、左手の存在や楽器の特性に深く関わる独創的な点も目立つ(ex.第1楽章111~、333~、第3楽章)。更にOp.61aは、第1楽章全体を統一するティンパニの動機が、本来ソリストのみのカデンツァにも組み込まれている点で、協奏曲として画期的な作品である。
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