商品コード:1273-047[WESTMINSTER] F.ヴァレンティ(cemb) / ソレール:鍵盤楽器のためのソナタ集(10曲)/1-5, 7, 9-12番
商品コード: 1273-047
商品詳細:フェルナンド・ヴァレンティ(1926 -1990)はスペイン人の両親のもとニューヨークで生まれる。ヴァレンティの両親は、スペイン人ピアニストのイトゥルビ兄妹と親しくしていた。ヴァレンティは彼らにピアノを師事して9歳でピアニストとしてデビュー、その後カークパトリックに師事してチェンバロを専攻。ホセ・イトゥルビはワンダ・ランドフスカ[1879-1959]に師事したチェンバロ奏者でもあったことから、ヴァレンティは早い時期にチェンバロと接点があったものと考えられる。1950年フランスのプラドでパブロ・カザルスと共にバッハ音楽祭で演奏するよう選ばれた。 1951 年の春、ヴァレンティはジュリアード音楽院の教員に任命された。同校の歴史の中で最初のハープシコードの教師である。Westminsterに1951年頃~録音を開始、スカルラッティのソナタの全曲録音を目指したが完成は出来なかった。1964年までで、24枚のLPをWestminsterから発売したことは当時としては快挙と言えるだろう。ヴァレンティは市場ではほとんど忘れ去られた感のある演奏家だが、おそらく世界で初めてスカルラッティの全曲録音に挑んだ勇者として、その業績を評価したい。モノラル初期からステレオ期まで費やし、500曲を超える曲全ての録音を計画した事実が凄いことである。現実に全曲録音を初めて行ったのはスコット・ロスで1984年6月~1985年9月パリ近郊のダッサス城礼拝堂とフランス放送スタジオで行った。他にラモー、バッハなどWESTMINSTERにおけるチェンバロ演奏の第一人者として活躍した。今回初めてソレールのチェンバロ作品集が入荷したので聴いてみた。スペイン生まれのアントニオ・ソレール(,1729- 1783)の雰囲気がチェンバロという楽器でも濃厚に出ていることに驚いた。ドメニコ・スカルラッティの作品に匹敵するといわれる150曲ある曲のクオリティは本当に凄いものがあることを感じさせてくれる見事な演奏である。録音はこの1枚だけと思われる。
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