商品コード:1274-036[La Voix De Son Maître] C.ミュンシュ指揮パリo. N.アンリオ・シュヴァイツァー(pf) R.アブラーム(hr) / 「オマージュ」ラヴェル:ボレロ, 他, オネゲル
商品コード: 1274-036
商品詳細:1968年11月に亡くなったミュンシュの追悼盤。これは1969年2月に出され、それまでの未発売録音をまとめたもの。ラヴェルとオネゲル。有名なベルリオーズの録音に近い。音質はオーディオファイル並みに良く、ミュンシュのセンスが光るフランスらしい香りがする。この当時の最高の演奏の一つだと思う。ベルリオーズの「幻想」に匹敵する名演!指揮者シャルル・ミュンシュは1891年フランス・ストラスブールの生まれ。1937~46年パリ音楽院o.、1949~62年ボストンso.のシェフを務めた。1967年フランスの文化大臣アンドレ・マルローにより、パリ市のオーケストラ(パリ管弦楽団)の創設が提案され、最初の音楽監督としてミュンシュに白羽の矢が立ち、同年ミュンシュは初代音楽監督に就任する。その年の11月に第1回コンサートを指揮した。翌1968年11月、アメリカへの演奏旅行中リッチモンドで急逝した。従ってミュンシュ/パリo.の録音はこの1年間の間しかない。録音は限られ、その間に有名な1967年10月のベルリオーズ:幻想交響曲と1968年1月のブラームス:交響曲1番の2曲が録音され歴史的な名演として今以って人気が衰えることはない。この約1年間のパリo.との録音は今となってはどれも貴重。晩年、花火のような輝きを放って散った指揮者も少ない。若さを取り戻したかのような熱い指揮は本当に凄いの一言。ではこれら録音の詳細を見よう。オネゲルの交響曲がこの中で最も早い1967年12月でブラームス:交響曲第1番の1ヵ月前にあたる。そのあとラヴェルの5曲は最初のベルリオーズ:幻想交響曲の1年後の1968年9-10月の録音でミュンシュ/パリo.のまとまった最後の録音となった。当然これらの録音もLP化する計画があったとは思われるが、あまりに突然亡くなってしまった為、急遽追悼盤として2枚組でリリースすることにしたのだと考えられる。1969年白SCニッパー小STEREOレーベルで箱のみで発売され、1970年代に一部単売された。事実上の最後の公式録音である。パリ管弦楽団は翌1969年にカラヤンを招聘し、1971年までその座を保ったが、多忙なカラヤンは実際、首席指揮者としての仕事はほとんどしていない。カラヤンは録音が3点あるのみ。その後ショルティ、バレンボイムと著名な人物が歴任したがミュンシュの時の輝きを取り戻すことはなかった。
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