商品コード:1275-001[MELODIYA] E.グラチ(vn) A.マカロフ(pf) / Vn曲集/ドヴォルザーク, ストラヴィンスキー, ファリャ, ドビュッシー, クライスラー 他
商品コード: 1275-001
商品詳細:エドゥアルド・グラチ(1930-)はオデッサ生まれのウクライナ人ヴァイオリン奏者。6歳からベンジャミン・モルドコヴィチにヴァイオリンの手ほどきを受け、ピョートル・ストリャルスキーの薫陶も受けた。第二次世界大戦中はノヴォシビルスクでジョセフ・ガットマンの教えを受けている。1944年からモスクワ音楽院付属中央音楽学校でアブラム・ヤンポリスキーのクラスに入り、1953年にはモスクワ音楽院に進む。1956年にヤンポリスキーが亡くなると、先輩であるダヴィッド・オイストラフから1958年まで指導を受けた。1949年バルトーク・コンクールで最優秀賞を受賞。1955年ロン・ティボー国際コンクール3位、1962年チャイコフスキー・コンクール5位という成績を残す。1953年から活動を始め、1964年にはマリーニン、シャホフスカヤとPfトリオを結成。1979年からは指揮者としても活動を始め、1980年にはヴィオラ奏者としての活動も行うようになった。1960年代から録音がある。教育者としては1989年から母校のモスクワ音楽院で教鞭を執り、1990年から同音楽院教授、1995年から1998年まで同音楽院のヴァイオリン科主任教授を務めた。1990年にはムジコヴィ室内管弦楽団を結成して音楽監督となった。これは1950年代の初期録音の小品集で非常に珍しい10"。クライスラー編曲なども交え、有名な作品を中心とするも、マルセル・ドラノワ( 1898- 1962)の「黒人の子供の踊り」は初めて聴く曲で面白い。A面に3曲、B面に4曲と計7曲入りの洒落た小品集。グラチはオイストラフやコーガンと比べ知名度こそ低いが重要な旧ソ連時代のVn奏者でこのような小品集を録音できる奏者はさほど多くないだけに貴重である。抑えた軽度のヴィヴラートでメロデイーを素直に弾いて感銘を与える才能があるようだ。よく通るストレートな音で勝負している。メジャー協奏曲よりソナタなどで実力を発揮するタイプかもしれない。豊かな表現力を持ち、音は適度に美しく、適度に太い。但しロシア系にイメージされる野太い音を持った奏者ではない。哀愁のある音がドビュッシーを弾いても野暮ったさを感じさせない。古き良き色彩を持つ隠れた名手、エドゥアルド・グラチ!外せないロシアのヴァイオリン奏者!この10"はグラチの数枚ある小品集の中でも特別希少な1枚!
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