商品コード:1280-063[BAM] P.プルトー(bf) A.シュヴァレ(ob) Y.シュミット(cemb) / ルイエ:室内楽作品集-2
商品コード: 1280-063
商品詳細:ジャン=バティスト・ルイエには二人の親類(いとこ)が居て、どちらもジャン=バティスト・ルイエである。ジャケット裏の生年月日が今日のものと合わないので100%ではないが、ここで演奏されるルイエはフランス在住だったジャン=バティスト・ルイエ・ド・ガン( 1688– 1720)と思われる。もう一人はロンドン在住だったジャン=バティスト・ルイエ・ド・ロンドル ( 1680 - 1730)でロンドンのルイエと呼ばれる。どちらも、スペイン領ネーデルラント(現ベルギー)のヘント(ド・ガン)出身の作曲家。現在では単にルイエはジャン=バティスト・ルイエ・ド・ガン(フランスのルイエ)を指すようである。リヨン大司教ポール=フランソワ・ド・ヌイヴィル・ド・ヴィルロワに仕える。数多くのフルート作品を手掛け、トリオ・ソナタや2本のフルートのための無伴奏ソナタ、フルート・ソナタがある。1710年~1717年にかけてアムステルダムで、しめて48曲のリコーダー・ソナタが出版されており、後にこれらはロンドンでウォルシュ社により1712年~1722年にかけて再版された。ここでは5曲のリコーダーを含むトリオ・ソナタ2曲とリコーダーとチェンバロのソナタが3曲、チェンバロ独奏曲1曲の計6曲を収録。メンバーは日本では殆ど無名のリコーダー:ピエール・プルトー、オーボエ:アンドレ・シュバレ、チェンバロ:イヴォンヌ・シュミットの3人である。1960年頃の録音と思われ、音質は伸びやかで明るく、フレンチ・バロックとして申し分のない音質である。演奏はリコーダー(フルート・ア・ベック/ブロック・フレーテ/縦笛)のプルトーが中心となる。古楽器を用いると思われ、自然で木質系の音が印象的である。トリオ・ソナタではリコーダー、オーボエ、チェンバロという珍しい構成となる。弦楽器は入らない。これがルイエが作曲したオリジナルの構成なのか、このLPのための構成なのか不明だが、フレンチ・バロックを心地よく楽しめる演奏である。ドイツ系のトリオ・ソナタといえば2Vn・Vc(Gamb)・Cemb(org)が一般的なので、これはかなり雰囲気が異なる。木管2本のトリオ・ソナタもなかなか良いものである。フレンチ・バロックに強いBAMならではの録音。楽器の位置が手に取るようにわかる超高音質録音!
プルトーの在庫一覧へ