商品コード:1281-034pd[Le Club Français Du Disque] F.クライン(cl) ケルンQt. / ブラームス:Cl五重奏曲Op.115
商品コード: 1281-034pd
商品詳細:ブラームスのCl五重奏曲の名演は多いが、これだけほぼ無名のメンバーが集まった演奏でこれ程完成度の高いものもそうあるまいと思う。ソリスト達に関しては一切詳細は不明だが、水気の滴るような弦の音に、絹のように軽やかで滑らかなClが合わさり、得も言われぬ美の世界が展開される。これこそ、埋もれた名盤と呼ぶにふさわしい内容を持つ。クラリネットのフランツ・クライン(1927-1998)はドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州・レバークーゼン生まれ。ケルン音楽大学を卒業。1950年:ケルン放送交響楽団に第1クラリネット奏者として入団。1956年:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席奏者に就任する。1972年~1976年:ベルリン八重奏団のクラリネット奏者を務める。1974年:ケルン音楽大学の教授就任。バックの弦楽四重奏団は幸松肇氏の「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」にも未掲載のケルン弦楽四重奏団(G.グーゲル/W.ノイハウス/E.ニップス/F.ミーハイ)である。この団体はケルン・ギュルツェニヒQt.とも呼ばれるようで1888年ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席奏者たちで構成されるドイツでも最古参の団体らしい。何度もメンバー交代し、現在でも活動しているようである。ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団は1827年創設の古い楽団で、1888年にケルン市公認のオーケストラとなる。お馴染みの指揮者、ギュンター・ヴァントは1945–1974年の間、首席指揮者を務めた第8代目の指揮者。ギュルツェニヒ管弦楽団はLe Club Français Du Disqueに多くの録音をしていることから、その派生弦楽四重奏団がこの録音では起用されたようである。G.グーゲル/W.ノイハウス/E.ニップス/F.ミーハイの4人は、この録音当時のメンバーであったと思われる。1986年にケルンフィルハーモニー(建物)が出来て以来このホールを本拠地とし、ケルンを代表するオーケストラとなっている。ケルンQt.は殆ど知られていないだけに室内楽ファンには興味をそそる録音だろう。渋い表情で内面に燃焼するくすんだ情熱がいかにもドイツ的な物を感じさせる。
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