商品コード:1282-024p[Le Club Français Du Disque] H.ミュラー・ブリュール指揮ケルン・ゾリステン / モーツァルト:交響曲23番K.181, 交響曲29番K.201, 交響曲30番K.202
商品コード: 1282-024p
商品詳細:ヘルムート・ミュラー=ブリュール( 933-2012)はドイツ・ライン州ブリュール生まれの指揮者。ヘルマン・アーベントロートに師事し、1964年以来、アーベントロートが創設したケルン室内管弦楽団の指揮者として活動を続けた。フランスのクリュヴ・フランセ・レーベルにもモーツァルトの交響曲数曲の録音があった。他バッハなどドイツ音楽の王道を得意としている。ミュラー・ブリュールはモダンな感覚を持っており、これまでの古典的手法に若干のピリオド的感性を取り入れたリズムと表現を加味したスタイルを持つ。その為どの曲にも躍動感が生まれている。しかし古楽器奏法ではなく、あくまでスパイスのように使っているのでこれまで古典演奏を聴き慣れた耳には違和感なく斬新に感じられる。これまで知っていた曲がなんとなくスタイリッシュな印象を受けるから不思議である。ケルンといえばケルン市の音楽監督を務めていたギュンター・ヴァントが居るがヴァントとの直接の師弟関係はない様である。ケルン歌劇場の専属オーケストラである、ケルン・ギュツニヒ管弦楽団とは別の団体である。ただしケルン室内管弦楽団がギュンター・ヴァントの管理下にあったことは確かである。室内管弦楽団で演奏されて初めて本来の姿が楽しめる。オケのケルン・ゾリステンはミュラー=ブリュールが首席指揮者をしていたケルン室内管弦楽団の選抜メンバーと思われる。ケルン室内管弦楽団は1976年~1987年まで「カペラ・クレメンティナ」という名前で古楽器で演奏していた。ミュラー=ブリュールは早い時期から古楽器スタイルを取り入れていたようである。ピリオド集団のような完全主義ではなく、伝統スタイルに古楽器スタイルのエッセンスを取り入れる程度にしている点がモーツァルト初期交響曲にほどよくマッチし、後期程分厚い音を必要としないK.200番前後の曲に生命感が漲ったような印象を与えている。だからLe Club Français Du Disqueは後期をギュンター・ヴァント、初期をミュラー=ブリュールという再版にしたのだろう。
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