商品コード:1284-024pb[Le Club Français Du Disque] R.ブルダン(fl) E.ケラー(vn) F.シュエースル(va) M.ブラウン(vc) / G.アレス(vn) C.ルキアン(va) J.ウィデルケ(vc)/ モーツァルト:Fl四重奏曲(全4曲)
商品コード: 1284-024pb
商品詳細:モーツァルトのFl四重奏曲は恵まれた曲目でもある。モノ期からステレオ初期にかけて良い録音が多い。これもその一つ。このレコードからモーツァルトの笑顔がこぼれてきそうなほどの「らしい」仕上がりになっている。特にロジェ・ブルダン(fl)が素晴らしい。少しかすれ気味の音がリアルで、決して明るい音色でないが、どうしてこんなにも弾む音楽になるのだろう。フルート四重奏としても、又モーツァルト室内楽としても第一級の内容。モノラルのみ。滅多に出ない逸品!この演奏はフルート奏者、ロジェ・ブルダンが4曲とも演奏しているがバックのVn/Va/Vcの3人はA面2曲とB面2曲で異なる。A面担当はケラーQt.のメンバーで演奏されている。ケラーQt.は1960年代中期にドイツ、ミュンヘンで結成された団体。4人はミュンヘンpo.またはバイエルン放送so.のどちらかに所属してるメンバーと思われる。第1Vn:エーリヒ・ケラー、第2Vn:ハインリヒ・ツィーヘ、Va:フランツ・シュエースル。Vc:マックス・ブラウン。第1Vnのエーリヒ・ケラーはソリストとしてダ・カメラ・レーベルに数点の録音がある。録音では勿論第2Vnが抜ける。B面のVn:ジョルジュ・アレス(アレではない)は弦楽四重奏曲のメンバーではなく、1950年代初期から活躍するソリストである。ウーブラードゥ室内o.とヴァロワ器楽Ens.としての活動もある。Mercury、L'Oiseau-Lyreにモノラル期から録音がある。Vaのコレット・ルキアンはマリ・クレール・ジャメ五重奏団、ルイ・デ・フロマン室内o.、 Ensemble Polyphonique De L'O.R.T.F.,に属している。1967年アニー・シャラン、ロジェ・ブルダンとともにヴェルサイユ三重奏団を結成した。Vc:ジャック・ヴィーダーカーは1966年発足のパリ・アンサンブル・ミュジック・ヴィヴァンのメンバー。3人とも弦楽四重奏団のメンバーではないソリストたちである。しかしA面、B面とも殆ど違和感のない演奏で余程真剣に聴かないとメンバーの違いは気が付かない。しいていうならB面のヴァイオリン奏者ジョルジュ・アレスがなかなかの名手で流石ソリストで長年活躍していることを窺わせる。最後にフルートのロジェ・ブルダン(1923 - 1976)はフランス・ミュルーズの生まれ。1935年よりヴェルサイユ音楽院でジャック・ジャランダとフェルナン・カラテジェにフルートを学び、その後、パリ音楽院のマルセル・モイーズのクラスで1940年まで薫陶を受けた。音楽院在学中の1938年からフランス国立放送のソリストとして演奏活動を始め、翌年にはコンセール・ラムルーの首席奏者となった。1967年にはアニー・シャランとコレット・ルキアンとでヴェルサイユ三重奏団を結成した。1971年にはマルリー・レ・ロワ音楽院の院長も務めた。ラテン系ではあるが、それはあまり強く感じさせない押さえ気味の表情が特徴と言そうである。音は全域でムラなくハスキーな印象。
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