商品コード:1285-059[ASTRÉE] E.ラマンディエ(voc/hp/ポジティフorg/リュート) / デカメロン(中世イタリアの世俗的歌曲)
商品コード: 1285-059
商品詳細:このラマンディエのLP。長岡鉄男氏がいなければ決して広く知られることはなかっただろう。長岡鉄男外盤A級セレクション113。エステル・ラマンディエのデビュー作である。副題に「フィレンツェの新しい(アルス・ノヴァ)単旋律形式の舞曲」とある。LPタイトルの「デカメロン」(十日物語)とは、中世イタリアの詩人、ジョヴァンニ・ボッカッチョ( 1313 - 1375)による物語集。ダンテの『神曲』に対して、『人曲』とも呼ばれる。また、デカメロンはギリシャ語の「10日」(deka hemerai)に由来し、『十日物語』とも和訳される。1348年から1353年にかけて製作された。サブタイトルは「ガレオット公爵」で、アーサー王物語においてランスロットの不倫の恋を仲立ちしたキャラクターの名前から取られている。ボッカッチョはフィレンツェで成長し、家庭教師であるジョヴァンニ・ディ・ドメニコ・マッツオーリ・ダ・ストゥラーダによって早くからダンテの作品を学んでいたと言われている。代表作は1349年から1351年に書かれた『デカメロン』(十日物語)で10人が10話ずつ語り、全100話からなる。内容はユーモアと艶笑に満ちた恋愛話や失敗談などで、それぞれ『千一夜物語』や『七賢者の書』から影響を受けている。チョーサーの『カンタベリー物語』やマルグリット・ド・ナヴァルの『エプタメロン』(七日物語)などに影響を与えた。ラマンディエの演奏はポジティブ・オルガン、ハープ、ヴィエール、リュートを使った弾き語り。エステル・ラマンディエ(1946-)はフランスのプロヴァンス=アルプ=コートダジュールのサンラファエルの生まれ。父親の家族はルーマニアのピアトラ・ネアモ出身のユダヤ人。彼女は、アッシリアとセファルディのユダヤ人の歌、およびスザンヌ・ハイク-ヴァントゥーラのヘブライ語聖書の聖歌の再現のスペシャリストである。1980年代になって彗星のごとく現れて活動したフランスのシンガーで一人でポジティブ・オルガン、ハープ、ヴィエール、リュートなどの楽器を弾きながら古い伝統歌曲を弾き語りで歌う歌手である。大半がソロ録音だが時にEnsemble Vocal Guillaume Dufayなるグループで録音する場合もある。澄んだ高い幻想的とも言える個性的な声質を武器にミステリアスな雰囲気を持ち、エキゾチックで独自の世界感を持つ。ファンは多いようである。このLPには「デカメロン」と同時代の中世イタリアの音楽が集められている。作者不詳が6曲、ロレンツォ・ダ・フィレンツェが4曲、ゲラルデッロ・ダ・フィレンツェが4曲、フランチェスコ・ランディーニが1曲。全15曲入り。トーマス・ガリアによる1980年2月の録音。
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