商品コード:1287-041n[MELODIYA] V.ヴィアルド(pf) / Pfリサイタル/シューベルト, リスト, ドビュッシー(全6曲)
商品コード: 1287-041n
商品詳細:ウラディーミル・ヴィアルドは1949年生まれ。グネーシン音楽大学でイリーナ・ナウモヴァに師事。その後モスクワ音楽院でネイガウスの弟子であるレフ・ナウモフに師事。ナウモフは有名な教師だが残念ながら録音がない。しかしリュビモフ、ナセトキンなど多くの俊英を育てた。ヴィアルドに関して資料は多くない。1971年、21歳の時、ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第3位に入賞。1973年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝。旧ソ連時代は、国際的な演奏活動が制限されていた。ソ連でゴルバチョフ書記長が権力を握った後の1987年に、ドイツ、アメリカへ移り、1989年にアメリカの北テキサス大学音楽部のアーティスト・イン・レジデンスを務めた。アメリカのカーネギーホール、リンカーンセンター、ケネディセンター、フランスのサルプレイエル、オランダのコンセルトヘボウなど世界の著名なコンサートホールでコンサートを行った。ロリン・マゼール、ズービン・メータ、ウラディミール・スピヴァコフ、キリル・コンドラシンら著名な指揮者と共演した。7枚のLPを残すが知られていない。佐藤氏も凄腕と評した彼のベートーヴェンは鋭いタッチの硬質な音色。カミソリのような切れ味を持つピアニストであることがこれまで入荷した2種(ベートーヴェンとプロコフィエフ/ドビュッシー)から明らかになっている。佐藤氏が凄腕と称したもう一人のピアニストにヴァレリー・カミショフがいる。近年立て続けに入荷した数点のカミショフのLPはロシアンスクールにはまだまだ知られていない怪物級のピアニストがいることを肌身で感じさせてくれた。このヴィアルドもそのグループの一人と言って間違いない。これはドビュッシーの「子供の領分」(B面全部)を含む1枚。A面はシューベルトとリスト。ドビュッシーはもちろんシューベルトとリストもこれまで聴いていた演奏とは根本的な部分が異なる。ただヴィアルドの魔術師の如く多彩、変幻自在な音が理解不能なまま耳に入り、よく理解出来ぬまま進行してゆく。これはもはや曲を聴いている感覚ではない。この感覚はカミショフのLPと共通するものである。どこをどのように聴いてもこの感覚が付いて回る。ロシアンスクールの魔術師の一人に認定したい。これがヴィアルドのMELODIYAにおける最初のLPになる。
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