商品コード:1287-022[DECCA] T.ムラドーリ(fl) オルフェウスQt.メンバー(C.kスタディノフ(vn) O.スタンチェフ(va) T.ヴァルチェフ(vc)) / モーツァルト:Fl四重奏曲(全4曲)
商品コード: 1287-022
商品詳細:'67年のフランスDECCA録音、英国DECCAからは未発売。フルートのティンカ・ムラドーリ(1938-)はユーゴスラビア・サラエボ出身の女性奏者。当地のコンクールで優秀な成績を残し、ザグレヴ音楽院のフルート奏者として活動を始める。その後べルリンでオーレル・ニコレに師事。ザグレブ放送o.のメンバーとなる。またアンオニオ・ジャニグーロに招かれザグレブ・ソリスツのメンバーになる。ザグレブ・ソリスツとして欧米各地で公演を行った。少しくすんだ美しい音色を持っていて、しかも上質で控えめの表現が何とも言えぬ格調の高さを醸し出している。バックのオルフェウスQt.は1963年ブルガリアのプロヴディフで結成された団体。第1Vn:クリスト・コスタディノフ、第2Vn:不明、Va:オギニアン・スタンチェフ、Vc:トーダ・ヴァルチェフの4人でプロヴディフ室内o.のメンバーからなる。ベルギーで開催されたコンクールで上位を収め国際的に活動を始める。これまでの録音歴はこの1枚だけのようだが地元BALKANTONなどにあるかもしれない。フルートもユーゴスラビアと東欧のメンバーによるフランスDECCA録音。彼等はフランスで活躍したらしく、この録音の機会を得たのかもしれない。洗練と情緒のバランスが見事。名演の多いフルート四重奏の中でさえ、稀に見る濃い内容で、トップクラスとしても異論はないだろう。ステレオのみ発売と思われる。尚幸松肇氏の著書「世界の弦楽四重奏団」ではオルフェウスQt.は1987年ドイツ・デッセルドルフで結成の全く別の団体になっていて、当時ブルガリアのオルフェウスQt.がいかに国際的に無名だったかがわかる。同じ名称を付けられる程、知られていない団体だったという事である。勿論尚幸松肇氏の著書「世界の弦楽四重奏団」にブルガリアのオルフェウスQtに関する記事はない。
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