商品コード:1297-023[COLUMBIA] A.クリュイタンス指揮ベルギー国立o. A.チッコリーニ(pf)/ フランク:4つの交響詩/のろわれた狩人, アイオリスの人々, 魔神, 交響的間奏曲「贖罪」(オラトリオからの第5曲)
商品コード: 1297-023
商品詳細:フランクは交響曲の他に交響詩の分類があり、6曲からなる長大な「プシュケ」の他、単楽章の「アイオリスの人々」「のろわれた狩人」「魔神」「贖罪」「人が山上で聞いたこと」の5曲がある。当盤はこれら単楽章曲から4曲を収録。「魔神」にはチッコリーニのピアノが付く。フランクはベルギー生まれなのでベルギー国立o.が選ばれた? クリュイタンスもベルギー生まれ。完璧な様式と、美学とも言えるそのスタイルで、フランクの真髄が明らかになる。この曲はモノラルとステレオが同時発売されステレオが人気だが、モノラルも高音録音でクリアーで音楽性も高いPathéプレス。1960年代プレスなら文句なしに音質は良い!フランクというと交響曲ニ短調ばかりが演奏されるようだが少なくとも4曲の交響詩を書いている。他に『プシシェ』という曲もあり、管弦楽好きには重要なフランス系作品といえそうである。どれも個性的で他のどの作曲とも共通点がなさそうなタイプの曲が並ぶ。冒頭の交響詩「のろわれた狩人」で管楽器が全面に出てオケの振幅の大きな作品。交響詩「アイオリスの人々」では打って代わり穏やかな曲調だがそこはフランク、こちらの予想を外す展開となる。4曲中では聴きやすい。B面の交響詩「ジン(魔神)」はピアノと管弦楽のための交響詩。「ジン」には「鬼神」、「魔神」、「魔人」などの日本語訳があてられることがある。ピアニストのカロリーヌ・モンティニー=レモーリーの依頼により作曲。曲はヴィクトル・ユーゴーの『東方詩集』中の同名の詩に着想を得て書かれている。あくまで交響詩なのでオケが中心となり激しいリズムの中ピアノの技巧的ソロが入る。ここではチッコリーニがピアノを担当。最後の交響詩「贖罪」は本来、独唱・合唱・管弦楽のためのオラトリオ。1時間近い大曲として書かれ全9曲からなる。ここではそこから第5曲の管弦楽のみで演奏される「交響的間奏曲」が抜粋された演奏。そのことはジャケットに書かれていない。交響曲の一楽章と言っても良いくらい完成度の高い音楽といえる。4曲中最も優美な作品である。全て日本ではマイナー作品であるが、クリュイタンスの指揮で聴けば納得の1枚だろう。
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