商品コード:1303-043p[DECCA] A.ボールト指揮ロンドンpo., パリ音楽院o. / プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋Op.33bis, キージェ中尉Op.60
商品コード: 1303-043p
商品詳細:サー・エイドリアン・ボールトによるプロコフィエフの管弦楽作品2曲。「キージェ中尉」は1933年にベルゴスキノ映画製作場(現ベラルーシ・フィルム)からの依頼により、同名映画のための音楽を作曲したが、映画が公開された1934年に演奏会用の交響組曲を作った。単なる抜粋ではなく、主題の組み合わせや、オーケストレーションの変更を含むものであり、プロコフィエフ自身は映画音楽を作ることよりも苦労したと語っている。同年に初演された。実は存在しない「キージェ中尉」を巡る珍事件の数々を描いた、風刺的・喜劇的な内容のもの。映画はアレクサンドル・ファインツィメール監督で1934年製作上演された。勿論作中にプロコフィエフの交響組曲「キージェ中尉」が流されたと思われる。1時間22分モノクロで組曲以外はほとんどないらしい。映画音楽として聴いてみると意外に面白い曲ではないかと感じる。B面の「3つのオレンジへの恋」はカルロ・ゴッツィによって書かれた寓話劇を1921年にプロコフィエフによってオペラ化した作品である。当時シカゴ歌劇場(シカゴ・オペラ協会)の指揮者を務めていたクレオフォンテ・カンパニーニから委嘱されたのが動機となっている。オペラの初演は1921年12月30日にシカゴ歌劇場(オーディトリアム)で、プロコフィエフ自身の指揮によって行われ、大成功を収めた。プロコフィエフはオペラから6曲を選び抜き、組曲として1919年に編曲した。演奏時間は約16分。組曲版は今日演奏会で取り上げられることが多く、またその中の行進曲とスケルツォ(第3曲と第4曲)は単独でも演奏されることもあり、後にプロコフィエフ自身によってピアノ用に編曲されている。作品番号はオペラがOp.33で組曲がOp.33bisとなる。ピアノ版はOp.33ter。オペラ版の録音は非常に少なくジェマル・ダルガート/モスクワ放送so.のMELODIYA録音以降はLP時代には多くない。逆に組曲版は意外な程ある。ボールトが録音ということは想像外だが、それだけ当時からメジャーな管弦楽であった証拠だろう。尚2曲はオケが異なり交響組曲「キージェ中尉」はパリ音楽院o。組曲「3つのオレンジへの恋」はロンドンpoである。近年日本でも市民権を得ているプロコフィエフ作品。丁度良い管弦楽作品だと思われる。ボールトの指揮だからということは特になく、指揮者を意識せず楽しめる良いLPで音質もモノラル・オーディオファイルプレスといってよいレベル!プロコフィエフの魔法が感じられようになれば、貴方もプロコフィエフ通!
ボールトの在庫一覧へ