商品コード:1304-057[DECCA] A.ドラティ指揮ワシントン・ナショナルso. / チャイコフスキー:交響詩集-2/ロメオとジュリエット, 運命Op.77, テンペストOp.18
商品コード: 1304-057
商品詳細:アンタル・ドラティ(1906-1988)はハンガリー出身の指揮者で1933年までドイツで指揮者として活動した経歴はあるものの1940年に米国に移住し、1947年に帰化している。そのため多くの方から米国の指揮者と思われている。ミネソタO.、ダラスso.、デトロイトso.と米国のオーケストラを歴任し、それぞれの楽団の黄金期をもたらしたオーケストラビルダーの異名を持つ。この録音のワシントン・ナショナルso.には1970-1977年まで音楽監督を務め、破産の危機や団員のストライキなどの諸問題を解決し楽団を救った救世主である。ちょうどその時期に当たる1973-4年に2枚のLPにチャイコフスキーの交響詩を録音した。Vol.2には「ロメオとジュリエット」他全3曲を収録。交響詩はドヴォルザークだけではないという意識改革にも似た紹介者たる顔を見せる。交響曲の余白におまけのごとく入る交響詩。集めてみればセレナーデや組曲のような愛すべき管弦楽がここにある。ロシア最大のメロディー・メーカーたる貫禄を見せつけるチャイコフスキー。それらをわかりやすく提示してくれるオーケストラの育てのプロはさすがである。Vol.1はSXL 6627でフランチェスカ・ダ・リミニOp.32/ハムレットOp.67/交響的バラード「地方長官」Op.78が入る。Vol.2は少し後の1974年4月に録音され、1975年にリリースされた。曲が繋がっているわけではないので最初に出たVol.1が好評だったのだろう。確かにドラティのDECCA録音はこの時期になるまで例外を除き、無かった。ワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督を務めた1970年に始めてDECCAと契約したものと思われる。このオケはワシントンD.C.のオーケストラ。ケネディ・センターを拠点としている。「ナショナル」の名は冠しているものの、国立のオーケストラではない。ただし、歴代大統領の就任式典での演奏を担当してきた為「プレジデント・オーケストラ」と称されている。ドラティは1977年、エドワード・ケネディ上院議員の助力でソ連から亡命したムスティスラフ・ロストロポーヴィチに音楽監督を引き継いだ。その後、レナード・スラットキン、イヴァン・フィッシャー、クリストフ・エッシェンバッハと続き、2017年-2018年シーズンよりジャナンドレア・ノセダが音楽監督を務める。これまでワシントン国立so.と表記したが、ワシントン・ナショナルso.に統一した。Vol.1に比べVol.2は希少!
ドラティの在庫一覧へ