商品コード:1305-037[CBS] B.ワルター指揮コロンビアso. / ハイドン:交響曲88番「V字」, 100番「軍隊」
商品コード: 1305-037
商品詳細:指揮者ブルーノ・ワルター(1876 - 1962)はドイツ系ユダヤ人の父親と、東ヨーロッパから移住したユダヤ系の母親の間の子として、ベルリンに生まれた。ベルリンのシュテルン音楽院を卒業後、ピアニストとしてデビューしたが、ハンス・フォン・ビューローの実演を目の当たりにして指揮者になることを決意し、1894年にケルン市立歌劇場でデビューした。1896年にはハンブルク歌劇場へ移った。そこで当時音楽監督(1891年 - 1897年)、すなわち上司であったグスタフ・マーラーに認められ、マーラーの部下、そして親友として交流を深めていった。なお、ワルターはマーラーに指揮を師事したことはなく「マーラーの弟子」という表現は適切でない。戦後はヨーロッパの楽壇にも復帰し、1947年から1949年の間にニューヨーク・フィルハーモニックの音楽顧問を務めるなど、欧米で精力的に活躍を続けたが、1957年に心臓発作で倒れてしばらく休養していた。そこにコロンビア・レコード社の経営陣はカリフォルニア州ビバリーヒルズにおいて半ば引退生活を送っていたワルターに、一連のレパートリーのステレオによる再録音するよう説得する。同社はワルターの芸術をこの最新技術のステレオで後世に残すべく、特別編成のオーケストラであるコロンビア交響楽団を組織する用意があると説得した。このプロジェクトは早速1957年から始まり、優先度の高いベートーヴェン、ブラーム、モーツァルトの交響曲を次々に完成させていった。1960年にブラ―ムスの管弦楽曲まで録り終えたコロンビア・レコードはまだ余力があったワルターと協議してハイドンの録音に入る。結局88/100番の2曲で終わるものの、ステレオ録音が出来たことは両者にとって幸いであった。流石のワルターもベートーヴェンでは力を入れた演奏だったが、ハイドンでは良い意味で力が抜けた穏やかさが全面に出た演奏。ワルターが指揮台に立って棒を振っただけで音楽が流れ出したかのような自然体を感じさせる演奏である。ハイドンはこんな力みのない演奏でも不思議とハイドンはマッチしてしまう。箸休めのような2曲だが、1961年3月に欲張らず2曲だけ録音した。何故ならこの録音から11か月後の1962年2月に心不全のためカリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で85歳で死去となる。
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