商品詳細：ヘンデルの作品中では少々マイナーなオペラ「パルテノペ」。女王パルテーノペを取り巻く三人の求婚者との物語を描いた本作は、ヘンデルの作品中でもとりわけ喜劇要素が強く、愛を主題に、コミカルさや皮肉を交えた台本はさながらイタリアの気風そのもの。実際、イギリスの演奏時ではその評判は浮き沈みがあった様子。モーツァルトやロマン派以降のオペラとも質感はまた異なるが、ヘンデルの作品中では、それまでの伝統的なオペラ・セリアからの脱却を目指した新しさを感じさせ、その先の時代に繋がる作品ともいえよう。カウンターテナーが2役あることや、3幕の四重奏など、他にはない聴きどころも沢山。軽やかな曲調がクイケン達の古楽奏法ともよく合い、特にソプラノのK.ラキの美声は印象に深く残る。楽団・オケ・合唱も申し分なく、初めて聴いても充分に楽しめるオペラ。(KT)

クイケンの在庫一覧へ