商品コード:1312-037p[La Voix De Son Maître] D..バシュキーロフ(pf) / シューマン:幻想曲 他
商品コード: 1312-037p
商品詳細:ピアニスト、ドミトリー・バシュキーロフ(1931-2021)はグルジア・チフリス出身。娘でピアニストのエレーナ・バシュキロワはD.バレンボイムの後妻。モスクワ音楽院にてゴリデンヴェイゼルに師事。1955年開催のロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門にて最高位(一位なしの二位をフランスのベルナール・ランジェサンと分け合う)。以後、第一線のピアニストとして活躍し、1968年にロシア功労芸術家の称号、1990年にロシア人民芸術家の称号を得ている。I.ベズロードヌイ(vn)、M.ホミツェル(vc)とPfトリオを組み、多くの録音を残した。弟子にアレクセーエフやデミジェンコがいる。ソロ録音は意外に少ない。バシュキーロフはその録音時期が早い為に、ユーディナやソフロニツキーなどのモノラル組と開祖から見て孫弟子であるステレオ世代の中間に当たり、どちらのファンからも取り残されたような立ち位置にある。その為、彼のソロ録音が注目されたためしはないが教育者としては有名な教師であり、録音はオケを伴う協奏曲が多い。1960年代に協奏曲を録音できたピアニストは一握りであり、実力抜きにあり得ない。マリーニンと似たような境遇といえる。オーソドックスで強靭な基本的打鍵を持つ。奇をてらわない表現は地味ではあるが強固な構築力を持ったピアノ。バシシュキーロフはかなりの大物だが、まるでロシアンスクールの秀英の如くよく回る指で超絶的な技巧で弾いて見せた。日本では知名度の低いバシシュキーロフだが凄腕の大物であることはこのLPが証明している。ステレオ録音よりモノラル録音が多い時期のピアニスト。バシュキーロフも時期によってスタイルは変わるが、これは1962年前後のフランス録音と思われる。バシュキーロフは早い時期から西側へ出ていたのでフランス録音(共同制作)は間違いないと思われる。旧ソ連でのMELODIYA録音の場合、La Voix De Son Maîtreから出ることはない。この音源はMELODIYAからも発売された。1980年にアジア人で初めてショパン国際ピアノ・コンクールで優勝したダン・タイ・ソンの師である。バシキーロフとする場合もあるがロシア人の発音はバシュキーロフと聴こえるため、当社ではバシュキーロフで統一する。何方も誤りではなく正解でもない。シューマンに対しては定評があり、ドイツのツヴィッカウ市からシューマン賞を送られた。
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