商品コード:1312-030[La Voix De Son Maître] S.リヒテル(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ17番「テンペスト」, シューマン:幻想曲
商品コード: 1312-030
商品詳細:スヴャトスラフ・リヒテル(1915 - 1997)はドイツ人を父にウクライナで生まれたピアニスト。その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称された。1937年、22歳でモスクワ音楽院に入学し、ウクライナ生まれのドイツ系ピアノ教師ゲンリフ・ネイガウスらに師事した。しかしリヒテルはモスクワ音楽院に入学した時点で既に完成されたピアニストだったといわれ、ネイガウスは「何も教えることはなかった」という言葉を残している。1950年に初めて東欧で公演も行うようになり、一部の録音や評価は西側諸国でも認識されていた。しかし、冷戦で対立していた西側諸国への演奏旅行はなかなか当局から許可が下りなかった。そのため、西側諸国ではその評判が伝わるのみで実像を知ることができず、「幻のピアニスト」とも称されるようになった。1960年5月にようやく西側での演奏を許可され、同年10月から12月にかけてはアメリカ各地でコンサートを行い、センセーショナルな成功を収めた。これは1961年、アメリカデビュー翌年のロンドン・HMVアビー・ロード・スタジオでの録音された2曲。リヒテルが自由に西側に主張できるようになり、各社は多くの企画を用意して待ち構えていた。ベートーヴェンは多くなく、その中から選んだ17番という曲。スタジオ録音はこれ1回だけである。たっぷりと間をとり、ダイナミズムが大きい。テーマの歌い方もリヒテル流。第二楽章のおそろしく遅いテンポから一転、一気呵成に畳み掛ける終楽章は圧巻。もう片方のシューマンは幻想的気分を誘う秀演。ステレオも存在するが希少。なかなか良くできたEMIスタジオ録音。モノラルの音質は極めて良好!
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