商品コード:1313-058[DGG] G.クレーメル(vn)/ ブラームス:Vn協奏曲
商品コード: 1313-058
商品詳細:クレーメルとバーンスタインが贈る生き生きとしたブラームス。1982年、クレーメルが西ドイツに亡命して暫くしてからのウィーン録音。今現在、目の前で起きている現象のように思えるのが不思議でならない。長年演奏されてきたブラームスを二人の手によって攻めの体勢で作り上げている。当時も先駆的であったであろうが、今日にもこれだけ快濶な先鋭さを見せる録音は多くは無いだろう。クレーメルにとっては1976年のカラヤン&ベルリンフィルとのEMI盤に続き2回目の録音となる。クレーメルも重要だが、バーンスタインとウィーンフィルという、70年代後半から80年代初頭にかけて数々の独墺系名演を送り出したの録音の一つ。バーンスタイン/ウィーンフィルのコンビはこの時期にブラームスの交響曲全集を作った。第1楽章のカデンツァには通常用いられるヨアヒムのものではなく、マックス・レーガーの「前奏曲とフーガ・ニ短調Op.117第6から、その前奏曲が使われている。ギドン・クレーメル(1947-)はリガ出身の、ドイツ国籍を持つヴァイオリニスト、指揮者。モスクワ音楽院へ進学し、当時教壇に立っていたダヴィッド・オイストラフに8年間師事する。この間、1967年、22歳の時にブリュッセルで開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールにて3位に入賞し、1969年のパガニーニ国際コンクールでは優勝、翌1970年のモスクワで開かれたチャイコフスキー国際コンクールでも優勝する。若き俊英として1970年代から多くの録音を行った。1980年ドイツに亡命してからはPHILIPS、DGGなど西側レーベルに積極的な録音を行っている。2001年のユネスコ国際音楽賞を受賞、2002年のグラミー賞の最優秀Small Ensemble Performance賞受賞など、旺盛な活動に高い評価が下されている。澄んだ美音の持ち主で線の細さが特徴といえる。細く繊細な音が魅力の奏者ともいえる。時期的には太くパワーで押す奏者はいなくなった頃であり、クレーメルの細く繊細な音は時代の要請とも感じられる。世界的に大きな人気を誇る奏者であり、好みとは別にクオリティの高い奏者であることは間違いない。このLPのアドヴァンテージはなんといってもバーンスタイン/ウィーンフィルだろう。
バーンスタインの在庫一覧へ