商品コード:1313-057[DGG] N.ミルシテイン(vn)/ Vn協奏曲/チャイコフスキー, メンデルスゾーン
商品コード: 1313-057
商品詳細:2曲とも4回目録音。チャイコフスキーは以前にミュンシュ(RCA)、ストック(米COLUMBIA)、スタインバーグ(CAPITOL)があり、メンデルスゾーンはB.ワルター(米COLUMBIA)、スタインバーグ(CAPITOL)、バージン(CAPITOL)があった。ミルシテインの宝石のような美音は変わっていない。絹の肌触りとは、まさに彼の音色。若き時代の勇ましさが減った分、思慮に裏づけられた心憎い設計に頭が下がる。'70年代のミルシテインも見事!ミルシテインは多くのヴァイオリン奏者の中でも年齢による変化の少ないヴァイオリン奏者である。アバドとの共演はミルシテインがDGGに移籍しなければあり得ない組み合わせ。CAPOTOL時代には考えられない共演である。流石のミルシテインも1950~60年代初期のような濃密なソロは望めないが、薄味になったとはいえ、この美音が68歳だとは信じ難い。技巧的に全く問題がないばかりか、味わいの深さも感じられるソロである。同じ曲を何度も録音してきた老練奏者だからこその境地だろう。録音だけでなく演奏家でも数えきれない程の数をこなしてきた2曲だろう。とくにメンデルスゾーンはデビューLPを飾った思い出の曲であり、米COLUMBIAが1948年頃初めて世に出した33回転12"LPの第1号LPとなった曲である。全てに練り上げられ、考え抜かれた上での着地点といえるだろう。そのような場合、想像よりシンプルになってゆくケースが多いが、ミルシテインの場合も同様に感じる。CAPITOL時代のビロードの肌触りに例えられた、お宝級の弦の音が弱くなったとはいえ健在である事が何より嬉しい。メン/チャイはこれが最後の録音となり衰えをさらすことなく有終の美を飾った。この点にこそ偉大なヴァイオリン奏者としての永遠の名声を実力で刻んでいる。2曲とも4回目録音と思われる。
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