商品コード:1313-043[VÉGA] G.ベルナール(pf) M.ル・ルー指揮/ プロコフィエフ:Pf協奏曲4番, アラとロリー
商品コード: 1313-043
商品詳細:プロコフィエフのPf協奏曲4番は通常、左手のためのピアノ協奏曲として知られる。第一次世界大戦で右腕を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱で作曲された曲である。ヴィトゲンシュタインは右腕を失った後も演奏活動を続け、多くの有名な作曲家に左手だけで演奏可能な作品を委嘱したことで有名である。1946年にアメリカ合衆国の市民権を取得した。最も有名な作品はラヴェルのそれだろう。プロコフィエフもヴィトゲンシュタインの委嘱に応じて1931年に協奏曲を完成した。しかし、楽譜を受け取ったヴィトゲンシュタインは礼状で謝辞を述べながらも、「一音たりとも理解できないので弾きません」と断り、実際に演奏することがなかった。このため本作は、プロコフィエフの(完成された)ピアノ協奏曲で唯一生前に初演されなかった作品となった。ヴィトゲンシュタインの拒絶はプロコフィエフを落胆させたが、この理由は表向きで、技術的に至難なため手を付けなかったという説もある。尚、優れたピアニストでもあったプロコフィエフは、他のピアノ協奏曲を全て自身の独奏で初演している。初演はプロコフィエフ死後の1956年9月5日に、ドイツ人奏者ジークフリート・ラップのピアノ、マルティン・リッヒ指揮のベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)によって西ベルリンで行われた。ラップは第二次世界大戦でヴィトゲンシュタインと同様に右手を失ったが、やはり同様に左手のみでピアニストとしての活動を続けようとしてレパートリーを探していたところ、たまたま作品目録でこの協奏曲の存在を知り、プロコフィエフの未亡人ミーラに連絡して楽譜を入手し、初演に至った。録音に関しての記録はないのでこれが世界初録音かは不明だが相当に古い録音であることは確かである。健常者が右手を拘束して演奏しても意味がないことから録音は非常に少ない。ピアニストのG.ベルナールに関しては、情報がなく、健常者であるか右手を失ったピアニストであるか不明。興味のある方は是非。B面の組曲は単独の管弦楽作品。プロコフィエフらしい激しいテンポで多くの楽器が同時にざわめく。
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