商品コード:1313-012[La Voix De Son Maître] L.クラウス(pf) W.ボスコフスキー(vn) N.ヒューブナー(vc) / モーツァルト:Pfトリオ全集(全7曲)
商品コード: 1313-012
商品詳細:初出はDF 81-3。その後'60年代にDF5桁となり、大きく分けて3版となるものがこのレファレンス。前期2種は高価であり、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要となるが、第3の選択であるこれならば、その必要はない。問題の音質だが、オリジナルと同等というわけにはいかない。しかし価格の開き程の大きな差はない。3人の芸術を楽しむには充分であり、満足感も得られる。人類の至宝とも言うべきこの演奏は、生きている間に聴いて欲しい!既に有名なVnソナタ全集やPfソナタ全集と同一シリーズ。録音は1954年。DF社は来るべきモーツァルト・イヤー(生誕200年の1956年)に向けて、数年前より準備をしていて、ピアノ・トリオでは当時ウィーン八重奏団のメンバーだったVcのニコラウス・ヒューブナーを加えた3人で、Pfトリオ全曲を録音。これで主要な室内楽・器楽が全て揃った。ボスコフスキーとヒューブナーは同僚でウィーンpo.では旧知の仲。クラウスとボスコフスキーは唯一無二のデュオ。当然、トリオの完成度は高い。モーツァルトの笑顔が浮かぶトリオは、この演奏を於いて他にあるまい。曲の良さもさることながら、3人のバランス、ウィーンの風味等、およそ、これを超える演奏は他に無いだろうと確信する。ピアノのクラウスは1942年ニュージーランド公演の途上で、S.ゴールドベルクと共にジャワ島で日本軍に3年近く軟禁されたにもかかわらず、1963~78年までに6回も来日。親日家として知られ、1986年に亡くなった。クラウスのピアノ・ソナタ全集録音はモーツァルト生誕200年に向けての制作だったが当然ピアノ・トリオ、Vnソナタも同様のシリーズであった。パテ社の「パリのモーツァルト」も同様の企画であったことを考えると、モーツァルトの亡くなった年はあらゆる点で絶妙だったことがわかる。モーツァルトはまるで未来を予見したかのような最期を選んだと言えはしないか? 近年これらレフェランス・シリーズも市場から姿を消しつつある。オリジナルや初期盤に価格や状態を考えると、1981年にリリースされたレフェランス・シリーズはもはや無視出来ない存在になった。このレフェランス・シリーズはオリジナルと同じカップリングで圧縮されずにLP3枚を使った余裕のあるカッテイングとした点が音質低下をかなり防いでいる!
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