商品コード:1313-010[ERATO] K.レーデル指揮ミュンヘン・プロアルテ室内o./ バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全6曲)
商品コード: 1313-010
商品詳細:ステレオ/モノラル同時発売の1962年の2回目録音。Vnは初回録音と同じくバルヒェットで1、2、4、5番でソロを取る。最初のモノラル録音と基本的に同じ路線だが、ステレオということで、音は華やぎを増している。バルヒェットの弦はさらに艶やかになり、全体としてより明るさが感じられる。同時発売とは言え、時代はまだまだモノラルが主流で、ステレオの入荷はモノ10に対し1程度のレア盤。この曲の標準といっても過言ではない見事な演奏。これらはどちらを取るかより、レーデルの指揮が重要!クルト・レーデルはバッハにおける最も信頼できる指揮者といって過言ではないだろう。クルト・レーデル( 1918 - 2013)はドイツの指揮者、フルート奏者。レーデルは1945年までドイツ領であった生地のブレスラウ(現ポーランド領ウロツワフ)の音楽院で指揮、フルート、ヴァイオリン、作曲、音楽史を学び、1938年、20歳の時にマイニンゲン州立オーケストラの首席フルート奏者になった。同年、早くもザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学で、教授職に就き、1941年にはミュンヘンのバイエルン国立オーケストラの首席に就任。1946年から1956年にかけて今日のデトモルト音楽大学の前身である北西音楽アカデミー教授としてフルートを教えた。彼の教え子にはカールハインツ・ツェラー、パウル・マイゼンがいる。1952年にミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団を創設、音楽監督を務めた。数多くのコンサートを行い、1950年代~1970年代にかけてにエラート・レーベルにバッハやハイドン、モーツァルトを数多くレコーディングし、レコード賞を受賞している。また20年間にわたり、自ら創設したルルド音楽祭を率いると同時に、ヨーロッパの重要なオーケストラとも共演した。彼の活動に対して、レコード大賞、パリ・オペラ座オルフェウス賞、エジソン賞、ドイツ連邦一等功労十字賞が授与されている。ここでは自身が創設したミュンヘン・プロアルテo.のソリストと共に、フルート奏者としても録音に参加している。バロック作品全般において当時最も信頼のおける団体であることは間違いない。1955年にブランデンブルク協奏曲の最初の全曲録音を行い、非常に高い評価を得た。初回モノラル録音は強烈なパワーで押した演奏だったが2回目は全体に穏やかな雰囲気が漂い、格調高く品のよい香りが漂う秀演となっている。オケはどちらの録音も同じミュンヘン・プロアルテo.であり今回も自身でフルートを担当している。単に角が取れた演奏ではなく、より磨かれ、練り上げられた演奏となっている。
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