商品コード:1313-008b[PHILIPS] G.レオンハルト(cemb) / バッハ:イギリス組曲全曲+フランス組曲全曲
商品コード: 1313-008b
商品詳細:彼は'60年代、HMに何曲かリサイタルの形で録音していたが、SEONとはまったく異なる、昔ならではのスタイルだった。やはりレオンハルトの個性が花開いたのは、このSEONレーベルと言って良いと思う。やや残響が多い録音ながら、大変力のある演奏で、迷いのないフレージングは、時に、テンポを操りすぎるきらいはあるものの、自由度の高い古楽的演奏。古楽器運動の立役者としての自信に満ちた、揺るぎない世界を示している。イギリス組曲:6776 001(3枚組箱)/フランス組曲:6775 021(見開Wジャケ)で初リリースされたので5枚組箱は1977年発売のオリジナルではないが、イギリス組曲で3年程度、フランス組曲で1年程度の年代差であり、音質差は大差ないと思われる。何方も単売をお持ちでない方にはこの5枚組はコストパフォーマンスの高い箱である。1970年代中期の演奏はレオンハルトとしては中期に当たり、最も大きくテンポを揺らし、装飾音を散りばめた時期である。レオンハルトらしさがよく出ている録音といえる。グスタフ・レオンハルト( 1928 - 2012)はオランダの鍵盤楽器奏者・指揮者・教育者・音楽学者。ピリオド楽器による古楽演奏運動のパイオニアにして中心人物であった。各種の鍵盤楽器によって録音を残しているが、とりわけチェンバロ奏者・オルガン奏者として名高い。現在の主要なチェンバロ奏者の多くはレオンハルトの弟子または孫弟子である。楽器に関しては1975年頃録音のフランス組曲ではパルカル・タスカンをモデルとした1973年と1975年のダビット・ルビオ(英国オックスフォード)による2種のレプリカ楽器を使用。1974年頃録音のイギリス組曲では1945年製I.D.ドゥルッケン(ベルギー・アントワープ)をモデルとしたマルティン・スコヴロネク(ドイツ・ベレーメン)によるレプリカ楽器を使用。なお前記載の単売はオランダとドイツ(RCA)のみの発売でフランスには存在しない。フランスの初出は5枚組の6709 500である。5枚組の6709 500はオランダでも1977年頃リリースされた。
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