商品コード:1314-034[PHILIPS] I.マルケヴィチ指揮ロンドンso. / チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
商品コード: 1314-034
商品詳細:イーゴリ・マルケヴィチ(1912- 1983)はご存じ、大指揮者。1950年代初頭からCOLUMBIA、EMI、DGG、PHILIPSと多くのメジャーレーベルに多くの録音がある大物。PHILIPSでは 1962-7年にチャイコフスキー交響曲を全曲録音しており、マンフレッド交響曲もその一環として、1963年に録音された。マンフレッド交響曲が他のチャイコフスキーの交響曲6曲と異なる点は劇詩『マンフレッド』に基づくチャイコフスキー唯一の標題交響曲であり、正式には《バイロンの劇詩による4つの音画の交響曲『マンフレッド』としている。チャイコフスキーが番号付けを行なわなかった唯一の交響曲である。時期的には交響曲第4番と第5番の間に作曲されている。マンフレッド交響曲の構想は作曲家バラキレフによるものだった。バラキレフはエクトル・ベルリオーズに作曲を打診するが、ベルリオーズは高齢と病気のため断っている。次にバラキレフが白羽の矢を立てたのがチャイコフスキーだったのである。4楽章構成で各楽章には表題が付く。標題交響曲はベルリオーズ:《幻想交響曲》《イタリアのハロルド》、リスト:《ファウスト交響曲》《ダンテ交響曲》、リムスキー=コルサコフ:《アンタール》《シェヘラザード》、R.シュトラウス:《アルプス交響曲》《家庭交響曲》などがあり、通し番号が付かなった理由は標題交響曲だったからだろう。録音数は決して少なくはないが、交響曲全集に収録されないこともあり、番号付きの6曲に比べて扱いは不遇である。曲はミリイ・バラキレフに献呈され、1886年3月11日に、マックス・エルトマンスデルファーの指揮によりモスクワで初演された。交響曲4~6番と同等に近い大作だが、当初チャイコフスキーは乗り気ではなく、理由を「この壮大な主題は私には似合いませんし、私の内なる精神構造にも調和しないのです。」---と述べていた。しかし完成すると本作を自分の最上の作品の一つと見なしていた。ドラマチックな展開はチャイコフスキーの特徴が遺憾なく発揮されている。少なくとも交響曲1~3番より余程充実した内容であるといえる。理性的と言われるマルケヴィチだが、鳴らすべきところはしっかり鳴らすバランスの取れた文句なしの名演だろう!
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