商品コード:1314-009[DECCA] イタリアQt. / 弦楽四重奏曲/ヴェルディ, シューマン:2番
商品コード: 1314-009
商品詳細:イタリアQt.のDECCA録音の中で最もレアではと思えるこのシューマンとヴェルディ。The New Italian Qt.となっているがイタリアQt.のこと。近年に至るまで、メンバーの変更のない女性(第2Vn)を含む息の長いQt。そしてその音楽性はDECCA時代からPHILIPSに至るまで一貫したもので、今日改めて高い評価を得ている。この2曲にも同様の意志が貫かれていて、特にシューマンは素晴らしい。超珍品!イタリア弦楽四重奏団の歴史は古く、1945年にはイタリアでデビュー。1980年に解散するまで35年間同一メンバーで活動を続けた。当初、新イタリア四重奏団と名乗っていたが1951年「新」を落としイタリアQt.とし、固定メンバーとなった。第1Vn:P.ポリチアーニ、第2Vn:E.ペグレッフィ(1953年ポリチアーニの妻となる)、Va:P.ファルーニ、Vc:F.ロッシ。彼らの録音歴も長く、イタリア・ドゥリアムのSPから始まる。LPは英DECCAからスタート。名演で知られるバヴィエ(cl)とのK.581もこの時期。1953年から英COLUMBIAに移籍。1965年にPHILIPSへ移籍となる。ここで彼らはモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューマンの全曲録音に取り掛かる。最初の1966年モーツァルトのハイドンセットから着手、1973年に完成した。モーツァルトのSQ全集では今もってズスケQt.と双璧の全集だろう。ラテンの一言では片付けられない歌い回しと明るい音色。縦横の線が美しく絡み合うアンサンブル、ベル・カント的表情は他者が真似のできない領域にまで達しており、唯一無二のスタイルといって過言ではない。1950年代の弦楽四重奏団は殆どがきっちりと強い音で揃ったところが評価され、歌わないスタイルが主流であった。ベートーヴェン演奏には特にその傾向が強かった。しかしイタリアQt.だけは特別で、当時から、歌謡性の高いラテン気質の演奏が特徴であった。ヴェルディのような作品は初期のブダペストQt.がやっても面白味がないだろう。2曲とも1950年頃のLP最初期録音。DECCA録音はどれも貴重といえるが、LXT 2591は特に希少!
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