商品コード:1315-034[DECCA] R.フリューベック・デ・ブルゴス指揮/ シューマン:交響曲3番「ライン」, メンデルスゾーン:真夏の夜の夢序曲
商品コード: 1315-034
商品詳細:殆ど話題にならない録音だが、DECCAのSXLシリーズのED1レーベルでシューマンの交響曲3番が録音されていた。まだ現役だと思っていたスペインの指揮者ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(1933~2014)は2014年6月11日癌のために80歳で亡くなっていた。スペイン音楽の第一人者であった。ミュンヘン高等音楽学校に留学して優等で卒業した。指揮科でリヒャルト・シュトラウス賞を授与される。フランス/スペイン音楽とドイツ/オーストリア音楽の両方をメジャーレパートリーとした指揮者であった。ベルリン放送交響楽団とベルリン・ドイツ・オペラとライン・ドイツ・オペラの音楽監督や、ビルバオ交響楽団の首席指揮者やウィーン交響楽団とモントリオール交響楽団の音楽監督を歴任しただけでなく、欧米各地のオーケストラに客演してきた。スペイン国立管弦楽団の音楽監督(1962 - 1978)も長く務めた。EMI系レーベルに多くの録音を残し、特にスペイン作品は評価が高い。英国のオケを振りながらドイツ・ロマン派の気分をしっかり出している。多くのスペイン系指揮者の持つ荒っぽさは微塵もなく、異常に優しい処理で、最も美しく取り扱われた美演奏である。スペイン作品のスぺシャリストという印象が強いブルゴスのシューマンを興味を以って聴いたが、ドイツ系指揮者とはまるで異なる演奏にこれはこれで楽しめる演奏であると感じた。良い意味でラテン系の乗りで展開するシューマンも悪くない。先頭には真夏の夜の夢序曲Op.21が入りA面の約半分過ぎたところから「ライン」が始まる。ロンドンso.は完全な客演となるが、完全に自身の色で仕上げたドイツ系作品である。少なくともDECCAに全曲録音を行ったショルティよりもずっと良い印象を持った。ED1レーベルの音質の良さも手伝って、なかなかの完成度を見せるLPである!
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