商品コード:1315-006p[Les Discophiles Français] M.C.アラン(org) / モーツァルト:アダージョとアレグロ, 幻想曲
商品コード: 1315-006p
商品詳細:マリー=クレール・アランのモーツァルトはパイヤールとの1964~65年ERATOへ録音した「教会ソナタ」全曲が有名だが、DF時代にもこんな録音があったとは当10"が入荷するまで知らなかった。バッハに関してはDF時代に数点、ERATOでは3回の全曲録音があり有名。モーツァルトに関してマリー=クレール・アランの印象は大きくない。第一、モーツァルトのオルガン曲は限られるからである。モーツァルトはオルガン曲も作曲しているが、そのほとんどが自動オルガンのための作品である。作品の注文主は美術収集家のヨーゼフ・ダイム伯爵(ミュラーとも呼ばれている)という人物で、伯爵は蝋人形館を開いて機械仕掛けの楽器のコレクションを展示し、楽器の自動演奏を聴かせていたという。この特殊な事情のもとに作曲されたオルガン曲はやはりバッハなどのオルガン曲とは相当に異なる曲想を持つ。正確には時計仕掛けの自動オルガン用作品で合計3曲、 K.594、K.608、K.616が書かれた。今日ではオルガンで演奏するのが通例である。アランは K.594、K.608の2曲を録音している。使用したオルガンの詳細は明かされていない。今日ではオリジナルの雰囲気を出すため、できるだけ小型オルガンを使うようだが、1960年頃まではそのような配慮はない。演奏者の技量に任された。アランは楽器の制約をものともしない、卓越した技量で実にモーツァルトらしさを演出しており、不満に感じる所はない。古き良き気分で弾かれるこれらモーツァルトの名曲に感じ入る至福の時間がやってくる。当社入荷希少タイトルである。
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