商品コード:1315-004[ETERNA] F.コンヴィチュニー指揮ゲヴァントハウスo. / ベートーヴェン:交響曲8番
商品コード: 1315-004
商品詳細:コンヴィチュニーのベートーヴェンには諸説あるが、この8番は2度録音はしていない。これは最初の10"発売分。ステレオも存在するが音質的にはこのモノラルには無心な気持ちと熱気がある。ズシリとくる重みが感じられる。この時代、東ドイツには商業主義というものが存在しなかった。自由に出来たのかは定かではないが、音楽以外のファクターによって音楽が歪められた事はなかった。古き良き時代? コンヴィチュニーのベートーヴェンのモノラル盤を旧番号のオリジナルで揃える場合、8番だけが10"になる点を注意されたい。曲の長さから当時、そう決まったようである。1960年代に入り400番台の通し番号では9番とのカップリングとなったが、あくまでオリジナルに拘るならこの10"を避けて通ることは出来ない。扱いは楽ではないが、その分音が良いので、これがアナログの愉しみと感じていただければ幸いである。40番台とは次元の異なる重低音が響く濃緑白葉/黒内溝レーベルは次の世代であるV字レーベルより良質の材料が使用されたようで材料ノイズは小さく聴きやすい。ベートーヴェン交響曲の中で8番は比較的マイナーな存在だが10年程以前のTV-CMで使用され、その真価に気付いた方も多かったと思われる。ヘ長調の偶数番号で1814年2月27日、交響曲第7番などとともに初演。当時ベートーヴェンは以下のように語ったという--「聴衆がこの曲(8番)を理解できないのはこの曲があまりに優れているからだ」。ベートーヴェンの交響曲の中では比較的小規模で、従来の古典的な形式に則っているが、独創的な工夫と表現に溢れている。尚、ベートーヴェンの9曲の交響曲のうち、この曲のみ誰にも献呈されなかった。ベートーヴェンの自信作というわけである。ご存じコンヴィチュニーのベートーヴェンはどの曲にもいえるが8番もまた堂々たるフォルムを持ち、敢えて聴かせどころを持たせないシンプル且つ雄大なスタイルである。
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