商品コード:1318-057[ERATO] H.フェルナンデス(vn)/ ルクレール:Vn協奏曲(3曲)
商品コード: 1318-057
商品詳細:ヴァイオリンのユゲット・フェルナンデスはERATOでは重鎮でありながら、ロマン派のVn協奏曲の録音をしていない。つまり、バロック専門であり、こういう曲では一家言を持つ。軽いヴィヴラートを使いながらもロマン派を得手とするヴァイオリニストとは全く異なるスタイルを持つ。しかし、'70年代以降現れた若手のバロック派Vnとは明らかに違う、ストレートで重い音を持つ。程良い情感があり、良き時代を感じさせる。ステレオも存在するがERATOは大抵モノラルの方が良いことが多い。フェルナンデスの生まれ年は不明だが、スぺインにルーツを持つ家系のフランス生まれと思われる。1950年代中期にはERATOのモノラル録音があり、早い段階でERATOのバロック作品に無くてはならないヴァイオリン奏者となった。世のヴァイオリン奏者はまだまだSP時代のロマンチックなスタイルを継承しており、ヴィブラートをタップリきかせた演奏を人々も求めていた。そんな時代に突然ノン・ヴィブラートでクールに弾くスタイルのフェルナンデスが現れた。ERATOはバロックにも力を入れ始めた矢先であり、フェルナンデスのスタイルはこれからERATOが目指そうとした世界感とピッタリ一致したのだろう。当時全く無名の女性奏者を抜擢した。指揮のパイヤールも同じ考えだったに違いない。そこでERATOの目指すスタイルに人選が合致し、両者は度々録音を行っている。また1959年にスタートしたJardin Des Artsシリーズ(Garden of Artsシリーズ)の第1号に起用された。最初の数枚は間違いなくアンドレ・シャルラン事務所による録音である。この録音はERATOの録音技師であるDaniel Madelaineが行っている。ヴァイオリンのフェルナンデスはエルナンデスではなく、フェルナンデスまたはフェルナンデズが正しい事を確認している。
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