商品コード:1318-015[Harmonia Mundi] U.グレーリング(vn) U.コッホ(va) / モーツァルト:Vn・Va二重奏曲1, 2番
商品コード: 1318-015
商品詳細:DFでリステンパルト指揮のバッハ:Vn協を入れたU.グレーリングと、デュクレテ・トムソンでバルトーク:Va協を入れたウルリヒ・コッホのデュオ。多くの録音があり、ボベスク/カッポーネ等の高額な盤もある名曲だが、同曲を語る上で避けて通れない1枚。2人はさほど有名ではないが、このデュオが奇跡的とも言える名演を生んでいる。あらゆる点で名演。2人のバランスと全体に流れるモーツァルト的色調、そして弾むような表情が、最もモーツァルトを感じさせてくれると思う。ウルリッヒ・グレーリング(1917 - 1977)は元々カール・リステンパルト(1900-1967)がベルリンでベルリン・オラトリオ合唱団の指揮者として活動を開始したころ、1942-1947年までの間ベルリンpo.のコンサートマスターを務めていた。リステンパルトは1946年にベルリンRIAS室内管弦楽団と合唱団を組織した。この時コンマスにウルリヒ・グレーリングを抜擢したと思われる。グレーリングは既にベルリンpo.のコンサートマスターを務めていたほどのベルリンでは知られた存在であった。カール・リステンパルトはその後1953年に18人のメンバーでザール室内管弦楽団を設立しベルリンを離れる。この時18人中10人のメンバーがベルリンからリステンパルトとともに移って来た。ウルリッヒ・グレーリングもその一人であり、ザール室内管弦楽団のコンマスとしてリステンパルトから最も信頼を置かれた奏者である。ザールラントに定住したグレーリングはその後、フライブルク音楽大学の教授になると共にDF、Les Discophiles Françaisにザール室内管弦楽団のコンマスとして多くの録音をリステンパルトの下で行った。1967年カール・リステンパルトが亡くなると、クルト・レーデルの楽団に参加し活動を続けた。またソリストとしてHarmonia Mundi等のレーベルで室内楽の録音も行っている。これは1962年のHarmonia Mundiでの最初期録音である。グレーリングはその後1977年に亡くなるまで活動を続けた。グレーリングの録音の大半がザール室内管弦楽団の一員として、またそのコンマススとしてのソロであるが、数は少ないがこのように少人数の録音ではグレーリングの音楽性が浮き彫りになる。大胆にして繊細かつ豊かな音楽性を感じさせる不世出のヴァイオリン奏者であった。
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