商品コード:1318-009[VOGUE] K.ハース指揮 G.マルコム, C.スピンクス, J.ランバール(cemb) M.コルチンスカ(hp)/ ヘンデル:Hp協奏曲, バッハ:Cemb協奏曲6番 他
商品コード: 1318-009
商品詳細:カール・ハース指揮のバッハとヘンデルの入る1枚。英国PYEの録音で当社ではPYE盤の入荷はない。これはそのフランス盤。1965年の録音なのでPARLOPHONEからPYEへ( Nixaグループ)移籍している。カール・ハース(1900-1970)はドイツのカール・スルーエの生まれ。ドイツ系ユダヤ人。デュッセルドルフのデュモン劇場で音楽アシスタントとして働くも、ナチスの台頭により1939年に英国ブリストルに移住し、ブリストルのオールド・ヴィックの音楽監督を務めた。1941年演奏会や録音のために主に管楽器奏者からなるグループ「ロンドン・バロック・オーケストラ」を結成。英国では歴史あるバロック音楽の演奏で1966年まで首席指揮者として活動した。録音は1950年代初頭からウェストミンスター、パーロフォン、パイ等に英国のLPでは最初期にバッハ等を中心にチェルビーニ、ボッケリーニ、ディッタースドルフ、ヘンデル、ハイドンなどのバロック作品と、その周辺曲の録音を行った指揮者である。また珍しい18世紀の音楽を数多く演奏して話題を集めた。晩年は軍楽の研究をもとに本を執筆した。1970年7月7日、ロンドンにて没。デニス・ブレイン、ジャック・ブライマー、ジェルヴァース・ドゥ・ペイエ、ジョージ・マルコムら名だたる器楽奏者たちが「ロンドン・バロック・オーケストラ」に参加していた。日本ではPYEへの録音はあまり知られていない。1950年代初期から英国に於けるバロック演奏を牽引してきたカール・ハースは1960年代まではこのように地道に録音を行っていた。1970年代に入り英国でもピリオド派のサーストン・ダート他の台頭によりカール・ハースのスタイルは古めかしい遺物として急速に忘れられたように感じる。しかしその高い音楽性は決して失われたわけではない。カール・ハースが育てた土壌があったからこそピリオド派が芽を出すことが出来たといえるだろう。1960年代はその端境期にある。カール・ハースたちにとっては充実期といえる。ここではシンフォニアを2曲取り上げていて、これらがPARLOPHONE時代にはなかった録音でいい味を出している。レコード芸術として残すべき文化の一つと確信する。米国VANGUARD:SRV 199 SDからも出ている。
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